６．大貴 ページ14
大「ぁ……にぃ……」
入った刹那、気まずそうに俯いてしまった。
雄「大貴、しんどいとこない？」
大「うん、へーき…」
光「大ちゃん」
少しいつもより低い俺の声にビクッとなった大ちゃん。
落ち着け、俺。怖がらせてどうする。
俺たちが泣くような事実が待っているとしても、これ以上大ちゃんを不安にさせてはいけない。
光「なにかあった？櫻井先生に言ったこと、俺たちにも教えてほしいなぁ」
優しく、丁寧に、ガラス細工を扱うみたいにそぉっと。
大ちゃんの心は、本当は、とっても繊細なんだ。
大「あ、あのね…っ？…聞いて…くれる…？」
「「もちろん」」
四人とも声を揃えて言うと、ポツポツと話してくれた。
大「あのね、この前ちょっと具合悪くて、体育休んだの…そしたらクラスの男子が…っ俺は、ズルいって…っ。…そのあと、俺っ…殴られたり、してっ…『体も心も弱い』って…！」
言葉を失った。
病弱な体のせいで、いじめ、られてたなんて。
大「ねぇ、にぃ。…なんで、おれなのかな…？」
…っ。
大「俺、頑張ったよ？体弱いからすぐ体調崩すけど、体育できなかったり学校休んだりしたけど、俺、頑張ったよ？何か、悪いことしたかなぁ？…頑張るの、足りなかったかなぁ…っ？」
小刻みに震える小さな肩。
悲しさで押し潰されそうな胸。
だめだ、俺たちが泣いたら。
ぎゅう、と強く抱き締めた。
宏「ううん。大ちゃんは頑張ったよ。よく頑張った。すごいな」
大「、ほんと…？」
光「うん。だから、だから、大ちゃんは悪くない。」
慧「大ちゃんが可愛いから意地悪したくなったんだよ」
雄「大貴が頑張りやさんだから羨ましくなっちゃったんだよ」
大ちゃんはぽろぽろと泣きながら、笑顔とも見える曖昧な表情を見せた。
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紗也香 - 雄也君のお話が見たいです。 (2017年1月3日 0時) (
レス) id: 2898ee1bdd (このIDを非表示/違反報告)
涼花(プロフ) - 私、燈花ごとってやつ、好きですよー！てかっ！！聞いてくださいよ！今度、八月二十七日に宮城でコンサートあるじゃないですか！なんとにゃんと！当選したんです！むっちゃ楽しみです！ (2016年7月4日 18時) (レス) id: b29b5a34a1 (このIDを非表示/違反報告)
伊野尾ひめか - 橙花(・υ・tk)さん» そうなんですね、、。凄く寂しくて辛いですが、作者様が決めたなら仕方ないんですかね…。またいつか、会えるまで、ずっと待ってますから。 (2016年7月3日 22時) (レス) id: bbb75fafb3 (このIDを非表示/違反報告)
橙花(・υ・tk) - 伊野尾ひめかさん» ごめんなさい！下の、私です！ (2016年7月3日 19時) (レス) id: bb691f894b (このIDを非表示/違反報告)
るり - 伊野尾ひめかさん» そんなに言っていただけるなんて…光栄です！コメント見に来るのも明日で最後にします。この作品を好きになってくださり、本当にありがとうございました！ (2016年7月2日 22時) (レス) id: bb691f894b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：橙花(・υ・tk) | 作成日時：2016年5月23日 1時
