不幸少女と菊地原くん1 (ページ8)

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7話「不幸少女は菊地原家に着いたそうです」ページ8

そして私は菊地原くんの家に着いた。

「まってて親に紹介するから」
「うん…」

…………迷惑がられたらどうしよう
他人の親と上手くやって行けるかな………
自分の実の親とも上手く言ってないのに………

「ただいま」
と言って菊地原くんがドアを開ける

「士郎♡♡おかえり♡♡♡」
お母さんが菊地原くんを抱きしめる、

「かーさんあつぐるしい」

そしてお母さんと目が合う
「んっ？その子は？」
「とーさん、かーさん紹介する」

「あっあの、私、AAです」

「この子事情あってしばらくうちで預かってほしいんだ」

「「………」」

暫くの沈黙

やっぱり無理だよね、こんな見ず知らずの人…………

「すみませんやっぱり私…帰ります」

私は下を向いて帰ろうとする

「まってAちゃん」

お母さんが私を呼び止める。

「ちょっと驚いただけよ、それにAちゃんみたいな可愛いくて真面目な子なら大歓迎よ♡」

「かーさん」

「お父さんもだ、自分の家だと思って暮らしなさい」

「あっそうそう着替えとか用意しないとね！」

「お腹空いてないか？それとも風呂入るか？」

お父さんとお母さんは次から次に用意をする

「菊地原くん…………」
チラッと菊地原くんを見る

「言ったでしょ歓迎してくれるって」

「変な家族」

「キミほどじゃないよ」

色々不安はあるけどなんかこの家はとても暖かかった。
少なくとも私の家よりは………