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4話「不幸少女は死を選ぶそうです」 ページ5
それから何時間たったか分からないけど外はすっかり暗くなっていた。
私は近くの公園のブランコに座り悩んでいた。
お腹空いたな……けどお金1円も持ってないし
どうやったら元の世界に戻れるんだろう……そもそも私はあんな世界に戻りたいんだろうか…………
そっかきっと神様が最後のチャンスをくれたんだ
最後くらい大好きなワートリの世界で死ねると。
このままいたらあと3日もしたら多分私は死ねるだろう。
16年の長く辛い生活は終わるんだ。
そう思うと何故か涙が出てきた。
なんで？
なんで泣いてるの？
やっと辛さが解放されるんだよ？
大好きなワートリの世界で死ねるんだよ？
なのになんで涙が…………
「なんで泣いてるの？」
「えっ」
この声は……
目の前にはまた菊地原くんが居た。
やばいっ
私は泣いてるを見られたくなくて下を向いて涙をふいた。
「なっ泣いてないよ」
「嘘つき……僕耳が人より良いんだ…キミの泣き声聞こえた」
あっそうか菊地原くんには強化聴覚のSFが…
私は涙の言い訳を考えた
5話「不幸少女は嘘がつけないようです」→←3話「不幸少女は逃げました」
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作者名：アレン | 作成日時：2019年3月9日 0時
