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12話「不幸少女は学校が怖いようです」 ページ14
ワートリの世界にトリップして早1週間。
少しずつこっちの世界になれてきた。
お義父さんとお義母さんはとても優しく拾の娘のように振舞ってくれる。
菊地原くんも無愛想でツンデレな所があるが根はとても優しい。
「Aちゃんおかわりは？♡」
「あっ私は良いです」
「そう？遠慮しなくて良いのよ」
「ありがとうございます……」
「じゃあ僕学校行くから」
「士郎行ってらっしゃい♡」
「行ってらっしゃい…」
菊地原くんが学校にに行く
なんか寂しいな…
学校か……
「Aちゃん？」
「…………」
「大丈夫？」
「菊地原くん…うん大丈夫」
少し前の世界の事を思い出した。
前の世界では成績は中の下。
運動神経も悪く、技術、家庭の成績も悪かった。
本当に取り柄がなかった……
人と接するのが苦手で友達は居なく常に一人ぼっちだった。
「そうだ！Aちゃんも学校に行かない？」
「えっ…」
学校…………
そりゃ私は16歳の高校生
学校に行くのが普通だけど……
ドクンドクン
何これ心臓が……
息が上手く出来ない……
「はぁはぁ」
「Aちゃん！？」
怖い………
またひとりぼっちで勉強して周りの人から変な目で見られて取り柄がないから親にも叱られて…
バタっ
私は過呼吸により意識を失った。
「A！！！！！」
菊地原くん今私の名前呼んだ？
気のせいだよね…
ごめんね弱くて……
13話「不幸少女は我慢ばかりです」→←11話「不幸少女は買い物に出かけました」
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作者名：アレン | 作成日時：2019年3月9日 0時
