純粋無垢な終焉を 2 【D.Gray-man】 (ページ10)

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ノアの強さはまぁ予想の範囲内だが
デカブツのアクマも反則並みに強硬で強い

アクマの一振りを回避しようにも受けた攻撃の衝撃吸収が追いつかず吹っ飛ばされる

受け身を取ろうとした時、腹筋に力を入れたせいか傷が鈍く痛み、体勢を崩してしまう

受け身に失敗した私はそのまま近くの蔵に突っ込んでしまった

『いっった〜…っ』

「Aッ！？」

「エクソシスト様ッ！？」

ちょうど突っ込んだ場所はリナリー達がいる蔵の屋根瓦だった

顔面蒼白のリナリーが私の側に来てさらに絶句する

「ひ、酷い怪我ッ…手当しないと！」

傷口の出血が酷いのか、突っ込んだ衝撃で頭を打ったせいか視界がややぼやけている気がするけど、今はそれどころじゃない

『大丈夫…まだ動けるから』

「ダメよッ！！無茶しないで！！」

『多少無茶しなきゃ、みんな死ぬ…』

「ッ…」

言葉が詰まるリナリーを他所にブックマンの声が響く

「来るぞ！！」

その声とほぼ同時に辺りが眩い光に包まれアクマの攻撃が四方八方に放射され手当たり次第の民家を破壊していく

「タイムレコード発動ッ！！」

ミランダのタイムレコードのおかげでここは攻撃を受ける事はないが体力の限界であるミランダに長時間の発動は絶対的に無理だ

あのアクマには頭上からの攻撃ではないと倒せない…

リナリーは自分が行くと言うがブックマンはそれを強く制止し、ちょめ助の手を借りてブックマンとクロウリーはアクマの頭上を目指して飛んでいく

「リナ嬢達を頼むぞ、A嬢」

「ぬかるなよ、女」

一言余計なクロウリーの言葉は無視して3人を見送る

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