純粋無垢な終焉を 2 【D.Gray-man】 (ページ8)

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「あん時のダンナと眼帯くんじゃねェか〜」

「！？、お前はッ…忘れねェぞそのツラ…ッ！！」

ラビはノアの姿を視界に入れた途端、カッと目を見開き怒りで体を震わしている

「あの夜、アレンを殺したノア…っ！！」

ノアはそんなラビを見てニヒルな笑みを浮かべ近くの屋根に降り立った

コイツは、私が夢でアレンの記憶を覗いた時見たノアだ
名前は確か…ティキといった

「今ちょっと暇だからさ、”また”相手してよ」

「ッ上等だ！！」

青筋を立てて怒りを露わにするラビは羽織を投げ捨て、イノセンスを構える

「このホクロは俺が戦る、誰も手ェ出すなさっ！！
ボッコボコにしてやんねェと気が済まねェ…ッ！」

『ちょっとラビ！！』

頭に血が上り正常な判断が出来ていないラビを咎めるも聞こえていないのか今にでも飛び出していきそうだ

「何？イカサマ少年殺した事、そんなに怒ってんの？もしかして友達だった？」

「うるせェ」

「あー友だちだったんだ」

「うるせェ」

「もしかしてそこの娘達もイカサマ少年の友達？」

「うるせェ」

「ごめんな、悲しいよな、わかるよ___オレにもいるからさ、友だち？」

「うるせェ…」

「わかるよ少年、友だちが死ぬと、悲しいよなぁ」

「うるせェェ！！！」

ティキは感情を露わにするラビを鼻で笑うと、怒りを鎮めるよう言い、アレンが生きている事を伝えた

「もうじき来るかもしれないよ？会いたい？___ただし、お前らがそれまで生きてればだけど」

心底楽しそうな笑みを浮かべるティキに対してアレンが生きているということに対して茫然としているラビとリナリー

『逆は考えないの？』

「…なに？」

急に言葉を発した私をティキは怪訝そうな表情で見る

『あんたがココで死んだら、生きてるアレンに会えないね？』

私が煽るような笑みを浮かべるとティキは大きな声を上げて笑う

「イイねェ…楽しもうぜ？」

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