純粋無垢な終焉を 2 【D.Gray-man】 (ページ47)

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最後の扉はもう目の前なのに…悪足掻きをされてる感覚だ

思わず深いため息が溢れる

コイツが出てくるまでアレンの左眼が反応しなかったのは、多分ロードという奴の扉をくぐってここに来たからだろう

「私の相手は…ダレダ？」

「もう…扉は目の前なのにッ」

リナリーの言葉も虚しく、私たちを指差しながら品定めをする様に指を左右に行き来させる

息を殺しながらいつ攻撃が来ても良い様にイノセンスを構える

行き来させる指をピタリと止め視線が噛み合ったのは…

「お前ダ…」

『やっぱりね』

思わず苦笑いを浮かべてしまう

先程と同じ攻撃をイノセンスで弾き返すと、目の前にそいつがいた

思い切り拳を振り上げ私の頭を狙ってくる、それをイノセンスで受け止めるもミシミシと武器が悲鳴を上げているのが分かる

「…お前では…防げなイ」

『…っ…』

さっきよりも力が強くなってるのが分かる
地面が…軋む…ッ、なんて力…っ

「クラウン・エッジ！！」

アレンの攻撃を受け止めたそいつは視線を私から逸らした

『鎌鼬ッッ！！』

相手と距離を取り、攻撃を仕掛けるも弾き飛ばされる
オレが行くとラビはアクマの頭上で火判を放つ

アクマは燃え盛る炎の中で身動き一つしない

「やったか…ッ！？」

「いや、まだです！！」

『……』

炎からゆっくりとソイツは姿を現す
まるで攻撃が効いてない…

「…欠伸が出るほど…弱イ」

そう言うとアクマは私達を通り過ぎてリナリーとチャオジーの元へ飛んでいく

「まずいッ！！リナリー！！チャオジーッ！！」

2人がアクマの攻撃を受ける前にその拳を受け止める

『…っっ…！』

「…お前…速いナァ…」

正直ギリギリだけど、いつまでもここで足止めを喰らっている場合じゃない…

私は後ろにいるリナリーとチャオジー、そしてラビとアレンを横目に、息を吐く様に言葉を放つ

『先に…ッ行ってッ！！！』

「…ッ！？」

「ダメよッッ！！！」

アレン達が息を呑んだ瞬間、リナリーの声が耳をつんざいた

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