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正直、重症のクロちゃんに任せてこの場を離れる事は苦渋の選択だった
でも、このままじゃ本気で全滅もありえちまう…
俺は自分の拳を握りしめる事しかできない
「クロウリー!!ダメよッあんなに怪我してたのに戻らないと…」
「リナリ…ッ!」
モニュメントの中に入った後もリナリーは戻るの一点張りでそれをアレンが引き留めている
「はなして!これ以上皆んなバラバラになっちゃダメよ!!」
「リナリーッ!!!」
突然大声を放ったと思ったらアレンは両手でリナリーの頬を包み大丈夫だと伝えた
「絶対、皆んなで一緒に教団(ホーム)に帰ります、神田もクロウリーもそのつもりですよ…僕も諦めてません、足掻いて足掻いて…全部守ってやるって思ってます!!」
ポロリとリナリーの瞳から涙が溢れるとアレンは微笑みながらそれを軽く拭い取る
「いつも強いリナリーらしくないですよ…僕より、お姉さんでしょ?リナリー」
優しい声色で言うアレンの言葉に更に瞳を潤ませるリナリー
ったく、しょーがねぇなぁ___
「お兄ーさん達もAも諦めてねーさ!なぁA!!」
『暑苦しい』
チャオジーとAの肩を抱きながらアレンに詰め寄り、お兄さんの部分を強調しといた
でも、本当に…諦めたわけじゃねぇ、それに…
「クロちゃんにはちょめ助から貰ったアクマの血液の小瓶が三本ある、__やる男だぜクロちゃんは」
だから信じろよリナリー
この絶望的な状況でそれはしんどい話だけど、信じて戦う___…それしかねェんだよ
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作者名:こくう | 作成日時:2023年7月29日 1時