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「うわッ！！」
ジャスデビが右手を突き出した瞬間、見えない波動がアレンの身体を襲い2人から引き離されてしまう
「アレンッ！！」
ラビがアレンの元へ駆け寄ろうとした時、ジャスデビは彼の頭を土台にして宙に舞う
「このっ…火判ッ！！！」
隙をつき、ラビは火判を発動する
「あああつッ！、あつぅッ！！！」
攻撃を受けて暑さに慄いているジャスデビの声にやったかとも思われた
が、しかし、不意に業火の中から手が伸びてきた瞬間
ラビの右頬に強い一発が入る
ラビからギロリと視線を移し、新たな標的を定めニヤリとする
ジャスデビの長髪は、まるで自我を持つ様に動き、それはやがて武器となる
鋭利な刃物の様に硬くなった髪はクロウリーの身体を突き刺し身動きが取れなくなったところを狙い、鳩尾に一撃入れる
【今の僕ら…攻撃も、強靭さも、フツー(子供)だと思わないでね】
血反吐を吐くクロウリーを他所に大した力を入れずとも鳩尾に入れた腕を振れば、腹の内臓を破壊せんばかりの攻撃を打つ事が出来てしまう
【今ね、ジャスデビはッ想像上「最ッ強の肉体」を現実中なんだからサッッッ！！！】
床に叩きつけられたクロウリーは血を流しすぎたためか視界もぼやけてしまう
アレンやラビの攻撃も、まるで赤子の手をひねる様に躱されてしまう
【全部遅いね、対アクマ武器にばっか頼ってないで肉体ももっと鍛えたら？エクソシスト…とても僕らには勝てないよッ！！】
ラビに一撃を加えた時、ジャスデビは強い力で何者かに後ろ髪を引っ張られる
「アレンッ！！ラビッ！！リナリー達を連れて次のドアに入れ！！」
クロウリーはジャスデビの長髪を引っ張りながら動かないよう背後から羽交締めにする
大声を上げながらジャスデビはまたも髪を鋭利にしクロウリーを串刺しにする
部屋が揺れた感覚がしたと同時に床が軋み、ヒビが入っていく
部屋の崩壊が、始まったのだ…
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作者名：こくう | 作成日時：2023年7月29日 1時
