純粋無垢な終焉を 2 【D.Gray-man】 (ページ41)

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双子だった時よりも威力が上がってる
もとはひとりのノアだと言うのもなんとなく頷けてしまう

でも…、それでもッ…！！

「よくも…クロウリーをッッ！！」

目の前のノアに左腕を振り下ろすも見えない何かに攻撃を防がれてしまう

【ははっ！あの吸血鬼野郎ッ僕らを馬鹿にするから叩いてやったんだよッ！出血大サービスでねッ！！】

ジャスデビはニヤリと笑いながら僕の腹部に手を添えた時、重苦しい程の電流が身体を支配する

「うぁ……ああ”」

後ろに壁は無いはずなのに身動きが取れず、磔にされる様な形になってしまう

これじゃ逃げられない、重い…苦しい…ッ

【キミにはどうしてやろうかな？アレン…ああ、そうだ「爆弾」になるのなんてどう？あの扉をブッ壊す爆弾にさぁッ！！…】

モニュメントの扉を指差しながらそう告げるジャスデビの声は陽気で高らかな声だった

__そんな攻撃モロに受けたら、扉が…出口がっ

「アレンくんっ！！」

リナリーの声とほぼ同時に背後から手が伸び出てきて
見えない壁を壊してくれた事で身動きが取れるようになった

【吸血鬼…ッ】

「吸血鬼ではない…アレイスター・クロウリーであるッッ！！」

【あんな出血したのにまだ動けるんだね、ホントに化け物なの？】

助けて出してくれたのはクロウリーであった

「大丈夫か、おい！さっきの傷相当深いんじゃ…！！」

しかし、立っているのもやっとであるクロウリーはふらつき僕とラビで身体を支える

ドロリ…と手袋越しでも分かる生暖かい温度が僕の手に触れた

「大丈夫である……」

触れた血の量を見て唖然としてしまう

「クロウリ…これ…、この傷…」

「……ッちょめ助から貰った血の瓶はあと何本残ってるさ…？」

ラビの問いかけに力無く3本と応えるクロウリーは覇気が感じられない程弱っているのが分かる

モニュメントを見て僕らは唇を噛み締める
扉は開いてるのに…前に進めないッ

【逃がさないよ…キミたちは全員皆殺しなんだからぁッッ！！！】

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