純粋無垢な終焉を 2 【D.Gray-man】 (ページ38)

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「ヒィーッ！？デビーーッ！！」

こんな強くヒトを殴る事なんて、滅多にない
拳の痛みは確かにヒトを殴った感覚だ

「あんた達なんか…玩具で遊ぶみたいに人の命扱ってまるで子供じゃないっ、私たちと同じくらいの歳なのに…っ」

強く握った拳が震える
こんなんじゃ足りないぐらいよ……ッ

「いきがってバカみたい！！あなた達のやってる事なんてただの幼稚な遊びだわ！！命の重みを知ってるアレンくんの方がずっとずっと強いわよッ！！」

怒りで息が上がってるのを感じた
こんな奴にアレンくんは…私たちは負けない…！

「…ッチ」

ゆっくりとデビットが立ち上がり、血を吐き捨て、こちらに向かってくる音がする

「…っ」

さっきと纏う空気が変わった…と感じた瞬間、私の前に誰かが立ち塞がり

ガッっと、鈍い音が聞こえた

「あァそうか、お前もいたんだな…
忘れてた」

『……』

「Aッ！！？」

両手を広げ私を守るように立っていたのはAで、私の代わりに奴の拳を受けていたのだ

ふと目に入った背中の火傷はあれ程酷かったのにも関わらず上皮が再生し始めていた

(神田と同じぐらいの治癒の早さ…)

私は何となく嫌な予感を感じてしまった

『リナリーに手ェ出したらお前を殺す』

口元から血を流すAはデビットを鋭い眼光で睨み付ける

「はっ！！よく言う、見えねェクセに…お前は弱いって千年公やティキから聞いてるぜ？治癒力は高ェのかも知れねェが…それだけだッ」

『ヴッ…ッ！！？』

デビットはAの脇腹を蹴り上げた
そこはティキから傷を受けた場所だ

「A、Aッ…卑怯者…っ！！」

そう言った瞬間、重い拳が左頬を打った

球体から出れない私は倒れるAの側にもいけない
彼女は弱くなんてない、本当の強さを知らないからそんな事が言えるのよ…

「二度とオレらにナメた口聞いてんじゃねェ…な〜にがアレンくん強いだ、アレ見ろよ殺られそうだぜ？」

笑うデビットの汚い声が私の鼓膜を刺激する

「絶対、来るわ…見えなくったって…超人な能力があったって…あなた達みたいな子供なんか殴り飛ばしに来るわよッ！！」

そう言った時、デビットの背後にあるモニュメントが眩い光を放つ

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続編行く前にジャスデビ達を終わらせたい…いつ終わるのか私でもわからない