純粋無垢な終焉を 2 【D.Gray-man】 (ページ36)

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あー、マジ何やってんだか…
こんなとこで痛みに震えてる場合じゃ無いってのに

リナリーに軽くもたれ掛かりながら薄目を開くと、大きな音を立ててアレンが本棚に突っ込み、本が雪崩のように降り注いでいた

クロウリーは姿が見えないはずのジャスデビの気配を何となく感じ取っているのかもしれない

実際、アレンが突っ込んだ所に双子はいたし
野生の勘ってやつなのかな…

後5分もすれば皮膚が再生する、あと少し…

すると私達の周りを埋め尽くしていた鍵が宙を舞い始め、何かを囲うようにして浮いている

床を見ると木半が発動していることからラビがあの中にある鍵を探し始めたんだと分かった

傷や汚れ、鍍金の禿げ模様まで本物の鍵はラビの頭に記録してある

これが、ラビの…ブックマンの本職だ(本人曰く)

ラビが本気を出した瞬間、アレンとクロウリーの悲鳴がこだました

『…！？、何あれ、』

私の目に映ったのは、泥の塊が2人を飲み込まんとしているところだった

「アレンくんっ、クロウリー！！」

『ダメだリナリー！！』

　

伸ばした手はリナリーには届かず彼女はアレン達の元へ走っていく

まずい、このままじゃリナリーもアイツに飲み込まれかねない

背中の火傷なんて、どうでもいい

追い掛けないと、彼女を護らなくちゃ…

立ち上がろうとした時、ジャスデビがリナリーへ近づいていくのが見えた

心臓が強く跳ねた

「Aさんっ！！！？」

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