純粋無垢な終焉を 2 【D.Gray-man】 (ページ35)

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クロウリーが私を抱えてくれて、Aがチャオジーさんを引っ張り上げ攻撃を避ける

火の玉はぶつかり合い、周囲は炎気に包まれる
爆炎から逃れ、瞼を持ち上げる私の視界に入ったのは

『…っつ…！』

「エクソシストさまッ！！？」

チャオジーさんの叫びと、
Aの背中が、燃えているのが見えた

「Aっ！！！」

「大丈夫か！小娘！！」

手を伸ばした瞬間彼女は膝から崩れていった
駆け寄ると背中に酷い火傷を負っており冷や汗を流している

私は自分の上着を脱いでAの背中を覆う
これじゃ、早く手当しても傷が残ってしまう…

「火の玉からオレを、庇ってくれて…そしたら、こんな酷い火傷をッ！！オレ、オレッ…なんて事を」

下唇を噛みながら目に涙を浮かべるチャオジーさんに声をかけようとした時、私の手をAが掴む

『大丈夫…っ、チャオジーが悪いワケじゃない、私の避け方が甘かった、だけっ…それに、私、傷治るの…早いから』

力無く微笑むAの姿を見て、私は彼女を抱き寄せた

「…エクソシスト、様…ッ」

正座をしている彼の拳は強く握り過ぎて震えていた

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私達の後ろではアレンくんやラビがずっと戦ってくれてる

でも、ジャスデビの攻撃は物体が見えない限り何処から来るか分からない

こちらは防戦一方で相手に一撃も加えられない…

「一体どうしたら…__？、クロウリー？」

ただ静かに佇むクロウリーを見上げると彼は身を屈め口元に指を寄せ静かにするよう言った

何か秘策が、あるのかしら？…

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