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「…かが…ひゃく…__」
「アレン!?つか、唱えんなって怖ェから…」
ラビは冷や汗を流しながら恐る恐るアレンを覗き込む
「たかが…100ギニーでしょ」
両こめかみから悪魔の角が生えて来た(ように見えた)アレンは身体を揺らしながらゆっくり立ち上がる
「たかが…100ギニーぽっち?あはは…」
「アアアアレン!!?」
『アレンが壊れた…てかラビ、私に引っ付くな』
アレンの高笑いに恐怖最大限のラビは後退りしながら私の背に隠れるようにして蹲る
そして悪魔(アレン)はジャスデビをギロリと鋭い眼光で睨み付ける
「そんなはしたガネ、ツけられたぐらいでなんですか…!」
僕の借金に比べれば…とボソボソ
まるで恨みを吐き出すかのように放ったアレンの言葉に、ジャスデビは詰まる
「この子一体いくら借金かけられてんのー…ッ!」
私の背後で恐怖に慄くようにラビはそう発した
あれ、アレンって私と同い年…だったよね?、と一瞬考え込んでしまった私もアレンに少しばかり同情してしまった
それと同時に安堵もした
(よかったー、アイツに借金ツけられなくて…)
ホッと胸を撫で下ろす
するとわなわなと震えていたジャスデビが口を開く
「はした金だぁぁぁ?!!」
「ブッ殺すぞ!?ヒィー!!」
とてもお怒りのご様子だ
今にでも弾丸をブッ放してきそうなんですけど
「それに…僕の師匠は悪魔みたいな人なんかじゃない…」
角をしまいながらそう放ったアレンにやっぱり腐っても師匠のアイツに何処か尊敬の念があるんだなーと感心して頷いているとジャスデビにビシッと指をさすと
「正真正銘の悪魔なんですよーーッ!?
師匠に関わるんならそれぐらいの覚悟していけってんだーーッ!!!」
一瞬で空気が凍った
で、ですよね〜…って感じ
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作者名:こくう | 作成日時:2023年7月29日 1時