純粋無垢な終焉を 2 【D.Gray-man】 (ページ31)

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あたりを沈黙が包む、めっちゃ気まずい

「借金…？」

ラビが絞り出すように言うと双子は涙を流しながら鼻を啜る

「そーだよ！あの野郎オレらに借金つけて逃げ回ってんだ！！悪魔みてェな野郎だぜチクショー…」
「これがその請求書！締めて100ギニー！！キッチリ払ってもらうからな弟子ぃぃ！！」

デビットが恨みを噛み締めながら呟くとジャスデロが懐から束になった請求書を見せてきた…

「敵に借金か…なんとも言い難い、む？そういえば、私も奴に金を…」

『敵だけどなんか憐れみを感じるよ…』

「そら、怒るわ」

双子の怒りはごもっとも過ぎて何も言い返せない

ゴンッと背後から何かが落ちる音がし、振り返ると
アレンが床に跪いている…なんか頭の上に岩乗ってるように見えるんだけど…幻覚？

「しゃっ…きん…」

なんか…ボソボソ言ってるし…

『…ちょっと2人、様子がおかしい奴いるけど？ほっといていい？』

背後を気にする様子がないラビとクロウリーの背中を指で突くと2人が一斉に振り向く

「どうしたアレン！？」

「借金って言葉にダメージくらってんのがこっちにも！？ア、アレンしっかりするさ！？」

ラビがアレンの元に駆け寄り声をかける

『ねぇクロウリー、アレンなんで借金にダメージ受けてるの？』

私は疑問に思ったことをクロウリーに投げかける

「あぁ…なんでも修行時代に奴の借金返済のためポーカーでイカサマをしながら金を工面していたそうだ」

『…表は紳士で裏はペテン師ってコトね…』

「列車での奴のポーカーの腕は流石であったぞ」

腕を組みながら頷くクロウリーを見て私は苦笑いを浮かべる
もう何を信じていいか私は分かりません…何故か身震いしてしまい両腕を抱える

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