53 ページ4
、
「ついたっちょ!」
『うぇぇ…きもちわるいぃ〜』
「お前の船酔いは健在さね」
船に揺られどれくらい経ったか忘れたが気づいたら日本に着いていた
日本、江戸帝都は300年近く他国との貿易干渉を拒絶し閉ざされた国として東の果て存在してきた
__誰も入れず誰も出てこれないと…
「伯爵様は日本を拠点に世界へアクマを送り出してたんちょ、日本の人口の9割はアクマで国の政は全て伯爵様が行っているんだっちょ」
そんな話よりちょめ助があの黄色い物体から可愛らしい和服の女の子に変わったことについて誰も触れないんだけど?
とりあえず黙っていた方がいいと解釈した私はラビ達の背中を追うようについて行く
日本か…初めて見るけどここが伯爵の手の内になければとても綺麗な国なんだろうな、平和な世界になったらその本来の国の姿をみれるのかな
『いだっ…!』
デカブツが前にいると前方が見えないため立ち止まるタイミングが分からずラビの背中に激突し鼻を強打して涙が出る
『ちょっと、なに止まって…』
「隠れろっちょ!!」
ちょめ助が焦った様子でこちらに向かってくると思えば私達は道の端に追いやられる
そっと元いた場所を見ると1体のアクマ(川村というらしい)が3体のアクマに囲まれていた
しかもあれは、
『(レベル3のアクマが3体…!?)』
そしてその3体は川村を喰い始めた、所謂共食いだ
日本のようにアクマの密度が濃いとこういう現象が起こるらしい
「日本では人もアクマも関係ない、強い存在だけが生き残れるんだっちょ」
その言葉に私達は固唾を飲んだ
、
68人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:こくう | 作成日時:2023年7月29日 1時