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「テメェら、2人ばっかぁ〜狙ってんじゃねェーーッ！！！」
ラビの巨大化した槌とクロウリーの一発のおかげで炎球は双子の元へ向かっていく
「わはっ打ち返しやがった！」
「こっち来たよ、ヒッ！」
「「白ボム！」」
双子が新たな弾丸を球体に撃ち込むと、弾けるような音と共に炎球は消滅した
「消えた！？」
『どういうこと…』
「どこ行った！？あの火の玉っ」
四方八方に目を向けてもあの炎の塊は何処にも見当たらない
私の瞳は双子の拳銃を見据え、目を細める
あの拳銃に、やっぱり何か秘密があるのか…
いつも撃つ前に、装填と言っているが弾を詰め込む様子もない…あんな頻回に氷や炎を撃ってれば装填するのに時間がかかる筈…なのに___
私はハッとして口元を手で覆う
アイツらの能力は銃じゃない…攻撃する弾を自分自身の能力で作り上げてるんじゃ…
まぁ予想が当たったところで、次に何を出してくるかなんて予測不能だから意味ないんだけど
私が1人で肩を落としていると、レロが双子の前に現れる
「ジャスデビたま！！伯爵タマからのクロス討伐の命はどうしたレロ！？」
そう言葉を放った瞬間、射止めんばかりの弾丸がレロを襲う
弾丸の雨が止むと双子は顔を顰めながら涙ぐむレロを見る
「だぁーってろボケ！穴だらけの傘にすんぞ」
「ヒッ、クロスはなぁ江戸のどこを探してもいなかったんだよ！このボロ傘が！！」
「千年公はクロスの野郎の狙いが方舟かもしれないっつってた、だから！ここに奴が現れる可能性に賭けて待つことにしたんだよ！！」
双子はそう言い切るとクロスの弟子を暇つぶしの道具として遊ばせろと叫びながらアレンを指差す
そして体を震わせ、グッと震える拳を握り締めると次の言葉を言い放つ
「ついでにっ…アイツにつけられた借金もコイツ(弟子のアレン)に払わせんだよッ__！！」
その言葉に私達は返す言葉を失った
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作者名：こくう | 作成日時：2023年7月29日 1時
