純粋無垢な終焉を 2 【D.Gray-man】 (ページ26)

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神田の言葉に私たちは呆然としてしまう

「えっ！？」

「ユウ？」

アレンとラビの動揺に我関せずな神田は六幻に手を添える

「アレはうちの元帥を狙ってて何度か会ってる」

「カッ、神田一人置いてなんかいけないよ！！」

リナリーの言う通り、1人残して行くのは気が引ける
ましてやノア…1人で戦うには厳しい相手だ

「勘違いするな、別にお前らの為じゃない、うちの元帥を狙ってる奴だと言っただろ…仕事で斬るだけだ」

六幻を構えた時、大きな地響きが部屋を包む

「地震…っ」

「やっぱりここはまだ方舟の中なんさ！」

レロが言うダウンロードが完了し次第、部屋は消滅すると
つまり、まだここはダウンロードが完了していないという事だ

「はい！僕も残ります神田！！」

唐突なアレンの発言にこれまた私たちは驚く
まぁアレンのことだから大方予想は付いてたけど…

「みんなはスキを見て次の扉を探して下さい！僕らも後から…」

「お前と二人なんて冗談じゃねェよ」

神田はノアに向けていた矛先をアレンに移す

「アイツはオレが殺るつってんだ…」

とんでもない殺気を纏う神田に一歩引いてしまう
仲間に向けるものではない、敵あっち

「とっとと失せろ…それともお前らから斬ってやろうか…？」

神田さん、背後に鬼が見えてるんですけど…これは幻覚…？

「六幻…抜刀、界蟲一幻ッ！！」

私達に向かってイノセンスを放つ神田、多分手加減しているから噛まれる事はない…と思ってたらクロウリーはちゃんとお尻を噛まれてた

「神田(ユウ)のバカーー！！」

「人でなしッス！！」

「鬼畜め！！」

「み、みんな？神田は…」

「もー知らねェ！ユウなんて置いて行ってやるさ！？」

リナリーの声も虚しく怒り心頭な彼らは溜息を付く神田をみて余計に怒りを募らせる

「何ため息付いてるんですか！」

「オレらが付きてェつっーの！」

クルリと神田に背を向けて歩き出す彼らを他所に私とリナリーはその場から動かない

「神田っちゃんと付いて来てね、絶対だよ！」

それでも返事をしない神田にリナリーの大声が耳を貫き振り向く

「…わかったから、早くいけ」

「…うん、行こうA」

私の手を引き歩き出そうとする彼女の足を止めたのは私だ

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