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「で、出口はないレロ…」
震える声で話すかぼちゃ、すると違う声がかぼちゃを通じて聞こえて来た
[舟は先程長年の役目を終えて停止しましタ♡
ご苦労様ですレロ♡出航ですエクソシスト諸君♡」
レロというかぼちゃの口から風船が現れ、それは伯爵の姿を成していた
[お前達はこれよりこの舟と共に黄泉へと渡航いたしまぁース♡]
『…!?、ッ』
地響きと共に辺りの建物が崩壊を始めた
[危ないですヨ♡ダウンロードが済んだ場所から崩壊が始まりましタ♡この舟はまもなく次元の狭間に吸収され消滅しまス♡…お前たちの科学レベルでわかりやすく言うと…
___あと3時間、
それがお前達がこの世界に存在していられる時間でス♡]
伯爵はそう言うとリナリーを見て笑う
[可愛いお嬢さん…良い仲間を持ちましたネェ、皆んながキミと一緒に逝ってくれるかラ、淋しくありませんネ♡]
言い終えると風船のように浮いていた伯爵は空高く飛び上がっていった
ラビに支えられながらリナリーは伯爵を睨みつける
「伯爵…ッ!」
つまり、このままここにいたら殺されなくてもあの世行きって事になるわけだけど…
『どうするアレン!、このままここにいたら崩壊に巻き込まれるッ!』
余計な事を考えている間にも崩壊は進み続けており足場もだいぶ不安定になって来た
私は方舟に乗ってきたアレンに問う
「どこかに外に通じる家があるハズです!探しましょうッ」
「って言ったって、どう探すんさ!?当てずっぽうか!?」
「とりあえず…手当たり次第ぶち壊して行きましょう!!」
「チッ、やるしかねェな…イノセンス発動!」
神田の言う通り、やるしかない
皆んな生きて、絶対ここから出るんだ…
『イノセンス、発動っ!!』
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作者名:こくう | 作成日時:2023年7月29日 1時