純粋無垢な終焉を 2 【D.Gray-man】 (ページ21)

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『うわぁぁぁッ！？__いでッ！？』

視界が一気に開けた瞬間、私たちは地面に叩き落とされた

「ビ、ビックリしたである…っ」

「チッ」

「ヴッッ…」

「ゔぉえぇえ」

「つっ潰れるぅぅッ！！」

上からクロウリー、神田、チャオジー、ラビ、アレンと連なるようにして落ちてきた

アレンは私とリナリーを庇うようにして両肘を付き上から降って来た男共を支えている

横にいるリナリーに目をやり、ホッと息をつく
大きな怪我はないみたいだ

アレンが起き上がったのを見て、私も上体を起こす

『…ここは…、どこ？』

「なんだこの町は」

私の言葉に被せるように神田が言い放つ

私はゆっくり辺を見回す
白いレンガを基調とした南国の様な町の景色が広がっており情報の処理に時間がかかった

私たち、何かに飲み込まれたんだよね？…確か

「ここ、方舟の中ですよ！！」

あっ！と思い出したかのようにアレンが言うと
それに反応して神田が答える

「なんで、ンな所にいんだよ」

「知りませんよ」

「ケンカは良くないである…」

始まった口喧嘩をもう止める事も面倒なので2人に呆れた視線を送っているとラビがリナリーの下に変なカボチャがいると声を上げる

『かぼちゃ？、…ハロウィン？』

「ちげェだろアホ」

ケッと吐き捨てるように言う神田を睨みつけつつ例のかぼちゃに視線を移すとめっちゃ暴言を吐き散らしていた、

『かぼちゃの傘が喋ってる…、キモ…』

「ガーーン…ちょっとショックレロ…」

私の言葉に酷く落ち込んでいるようだ、マジごめん

「「お前か」」

いつの間にかイノセンスを発動していたアレンと神田に、本体と傘の繋ぎ目を挟み込まれ、喋るかぼちゃは恐れ慄いていた

「スパンと逝きたくなかったらここから出せ、オラ」

「出口はどこですか」

…この場合、どっちが悪役なんだ？

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