純粋無垢な終焉を 2 【D.Gray-man】 (ページ18)

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私たちは高架下に移動し、他の仲間やティエドール部隊とも合流した

リナリーは酷く魘されていたがブックマンの治療を受け少し表情が柔らかくなった

アレンと私、ラビはリナリーの側で彼女が目覚めるのを待つ

『そういえば、アレンはどうやってここまで来たの？あの空を割って出て来た物体に何か秘密があるの？』

アレンが来てからずっと疑問に思っていた事を聞く
すると彼は少し考えるようにして口を開いた

「話せば、長くなるんですけどね…まぁ手短に言えば”方舟”を通じてアジア支部に来たレベル3のアクマを倒して僕がそれに乗って江戸まで来た…って感じです」

『方舟…って』

「僕にもよくわからないんですけど…移動ゲートみたいな、」

伝わりますかね？と頬を掻きながら苦笑いを浮かべる

きっと、私達がアレンと別れた後、辛く苦しいことがたくさんあったのだろう

それを乗り越えて強くなったアレンは以前に増してとても大きくなったように感じた

私は軽く頷き、アレンの左腕を見た

私の知っている脆くて今にでも崩れそうな赤腕ではなくなっていた

『なんか、大きくなったね…アレン』

「え、そうですか？確かに身長も少し伸びたような…」

私が言ってるのは身長ではないけど、まぁそういう事にしとこう

私は無意識のうちにアレンの頭を撫でていた

『あ、ごめん、無意識で』

私は乗せていた手をよける
アレンは俯き言葉を発しない

私がそっと俯いている彼の顔を覗くと頬を赤らめ目に涙を浮かべている

ま、まさかの怒り心頭…！？

『ご、ごめん！まさかそんな怒るとは、もう絶対しないから！』

「お、怒ってません！ただ少しびっくりしただけでっ、誰かに触れてもらえる温かさを感じて…涙が勝手に、」

頬を伝う雫を右腕で拭うとまた俯いてしまった

再会早々怒らせてしまったと肩を落とす私の脇腹を突いてくるヤツを見張るとそいつはニヤニヤしながら耳元で囁く

「お前も隅に置けねェさ」

ニシシと笑うラビを見ながら私はなんの話か分からず首を傾げるとソイツは溜息をつき呆れたように首を降る

「鈍感はこれだからな〜兄ちゃん心配さ〜」

よくわかんないけど、こいつがウザい事はよく分かった

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