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ここはどこだ…



__A



母さん、父さん…?



__こっちにおいで



待って、今からそっちに…



「哀れな…なり損ないの我が同士よ」



…え、?



お前は、ダレ?…思イ、ダセナ…イ




「お前は必要ないのだよ、___」



ワタシ、ハ?…ダレ?、








ーー



『うぅッ…』



呼吸が出来ない程の強い圧力を全身に受け、軽い脳震盪を起こした、イノセンスを杖代わりに立っているのがやっとだ



一体、何が起こったんだ…



確か私達は江戸にいたはず



しかし、辺りを見回すと私の視界に映るのは
何もかもが無くなった”無”の世界だった



『なに…これ、一体…』



神田は?ラビは?ミランダやブックマン、クロウリーはどこ?



呆然としてしまう中、ハッとした




私は確かリナリーを抱えていた筈、




自分の身体から血の気が引いていくのがわかる
酷い耳鳴りが私を支配する


ーー探さなくちゃ、



足を踏み出そうとした時



「__Aッ…」



背後から聞き慣れた声が私の名を呼んだ
ホッと息をつき振り返る



『リナリ……、え?』



そこにいたのは、リナリーではなく
あの、大きなイノセンスの結晶だった


まただ…


彼女が結晶の中から、私に手を伸ばしているのが分かる
握らなきゃ…離れてしまう前に、彼女を助けなきゃ



結晶に触れようとした、その時






「甘いのは好きか?」




振り返ると巨体なノアが拳を振り上げていた





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作者名:こくう | 作成日時:2023年7月29日 1時

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