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「ギャオォォォ」


突然、上空から汚い呻き声が降ってくる
見上げると声の主はあの巨大なアクマからだった
何故か身体が異様に曲がっている


『何こいつ、どうしたの』


「あ?マリの弦に捕まったんだろ、あいつの奏でる旋律はアクマには毒だぜ」


神田の言葉に私は納得した


マリとは神田と一緒にティエドール元帥と行動を共にしていた盲目のエクソシストの1人である



マリは細い弦をアクマに絡ませてイノセンスを発動させる


「おい、変われ」


『は?、ちょっと』


神田はリナリーを私に託すと


「六幻、災厄招来…二幻刀」


六幻を両手で構え、そのままアクマのいる頭上まで飛び上がる


「気をつけろユウ!!そいつめちゃくちゃ固ェ…「ドカァァン」…ぞっ?」


ラビの言葉も虚しく神田はあの巨大なアクマを綺麗に真っ二つにした、清々しいぐらい


『…綺麗に真っ二つ』


私達、アレに苦戦してたよね?あれ?…なんか涙出て来た、砂埃で



涙を拭っていると目の前に神田が降り立ち私とラビに人でも殺めんばかりの視線を寄越した



「貴様、俺のファーストネームを口にすんじゃねぇよ…刻むぞ」



私言ってねぇし…なんで睨まれてんの?ふざけんなよラビ



という視線をラビに送ると徐々にラビが小さくなっていく感じがした、反省しろ



溜め息を付きながらリナリーをふと見下ろす、顔色も大丈夫そうだと安心した



その時





「チョコ、ザイ、ナ♡」









___視界が暗転した





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作者名:こくう | 作成日時:2023年7月29日 1時

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