純粋無垢な終焉を 2 【D.Gray-man】 (ページ13)

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「危ねっ…！今日は客人が多いな…」

瓦屋根をも吹き飛ばす攻撃を間一髪、ティキは避けた
表情こそ笑っているが、先程までの余裕は無さそうだ

チャオジーと私の前に現れた”奴”は息つく間もなく攻撃しティキを圧倒する

何でここにコイツがいるんだという思考と共に頭重感が襲う
これはきっとストレスに違いない…

頭を抑えながらイノセンスを手に取りゆっくり立ち上がる
そいつは横目で私を少し見ると、鼻で笑い
すぐに視線はティキを捉えた

あ、あいつ…鼻で笑いやがった…！

『…許せない…』

イノセンスを掴む手に力が入りミシミシと音を立てているのに気づいたチャオジーの顔は真っ青だ

『絶対、殺す』

譫言のように呟き私はティキと神田の元へ飛ぶ

リナリーは神田の腕に抱えられている

神田の前に躍り出てティキが放つ攻撃を鎌鼬で受け止めると横からラビも乱入してきた

突然の乱入に少し意識を取られた瞬間ティキは忽然と姿を消してしまった

「よっ大将、こんな修羅場に奇遇さね！」

「何やってんだ、お前ら」

私とラビの姿を捉えて眉を顰める神田に私も眉間に皺が寄る
フィッと神田から顔を逸らすと奴にため息をつかれた、私が付きてぇつっーの

「いや、なんかうちの元帥が江戸で仕事があるみたいで…そっちは？つーか2人とももう喧嘩したんさ？」

「似たようなもんだ、そいつが勝手に不貞腐れてるだけで俺は知らん」

ティエドール元帥もこっちに来てるのかと2人の会話を遠巻きに聞いていると神田の”勝手に”という言葉にプチッと来た

『あんた、さっき私見て鼻で笑ったでしょ』

「目の前でへばってるザコがいたからな」

『殺す…絶っ対殺すこのバ神田！！パッツン！！』

「ブフッ…ッ！！」

「テメェら…刻むぞ…ッ」

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