純粋無垢な終焉を 2 【D.Gray-man】 (ページ12)

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3人を見送った直後、背後でドサッと鈍い音を立てて倒れる音が聞こえた

『「ミランダ！！」』

血の気が薄くなった顔を見てこれ以上の発動はミランダが危ないと直感が訴えている

しかし、非戦闘員がいる中でどうしたら…__

焦りで注意が散漫してしまった

だから、すぐ側の殺気に気づく事が出来なかった

「彼女、エネルギー切れ？」

「あ”っ…」

『リナリー！？…ッう”』

彼女の呻き声に反応し振り向いた瞬間、右頬に奴の回し蹴りをくらい頭が揺れる、スローモーションのようにゆっくり体が倒れていく

その時、私の思考が何かに支配される感覚があった

｛あの、穢らわしい、、ノアガ…

カノジョ…二、触レテル…

ハート___の__オカ____タ…｝

直後、頭を急激に締め上げられるような激痛が襲う

『ぐッ…あぁぁぁあああッ！！？？』

「…！？なんだ…っ」

「…Aっ…」

体の中の血液が沸騰しているかのように熱くその場で悶える
心臓が誰かに握り潰される感覚で呼吸が上手く出来ない

“ハートのお方”ってなんだ…？、

私は…そんなの知らない、

頭の中が混乱して処理が追いつかなくなりその場で胃液を吐瀉する

『…ハッ、ハッ…うッ』

戦わなきゃ…護らないと…、

視界の端で私のイノセンスが強く光り輝いている

「なんだかよくわかんねェけど、好都合だな
女は無理しないで綺麗に死ねよ？」

リナリーを一瞥し、攻撃体勢に入るティキの胸を何かが貫いた

「エクソシスト様を離せ、化け物ッ！！」

元船員の拳だ、恐怖でか震えている

しかし、目の前の男は顔色ひとつ変えず、ため息を一つ吐く

「シラけんなァ〜…ティーズ、食っちまえ」

背中から生える羽はあの血生臭い蝶の物だ

「チャオジーさん、に、げて…ッ！！」

リナリーが言葉を放った瞬間、凍てつく殺気をティキの足元から感じた

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