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「でもこんなにスッ飛ばして体力持つんか?ちょめ助?」



「時間が無いっちょ!少しでも江戸に近づかなっちょ!」



ちょめ助は少し焦った様子であったが自分の都合であるとひと蹴りして船を飛ばす




『確かに、早く江戸に着けた方がいい』



私は後ろに座るミランダとリナリーに視線を向ける




「ミランダの疲労が激しいわ、アクマの攻撃で受けたダメージがタイムレコードに全て流れ込んでいるんだもの、体力も大分消耗するわ…」




額にタオルを乗せ、荒々しい息を吐いている様子から、体力はもう限界にきている



『ごめんね…ミランダにだけ重いもの全部持たせちゃって…』



「いいえ、、ごめんなさい…私、江戸までもたないと思う…私は、これから…っ」



その言葉にはたくさんの感情が込められている
タイムレコードを解除すれば全てが現実の時間に戻る、つまりは…___



「ミランダ…1人で背負っちゃダメだよ?エクソシスとはあなただけじゃない、みんな一緒だからね、私たちは…一緒に踏む道だからね」



涙を流すミランダを優しくリナリーは抱き締める、私は強く握られたミランダの手にそっと手を置く





外は、雨が降り注いでいる





最期の時間が迫ってくる




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作者名:こくう | 作成日時:2023年7月29日 1時

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