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「遅いから先に寝ててよかったのに」
「だって一緒に寝たかったから」
空は可愛いなぁと呟く。唐突に褒められて嬉しかったけれど恥ずかしくなって顔が赤くなった。
「じゃあご要望に応えて一緒に寝ようか」
「やった。......わっ」
急に抱き抱えられて驚いた。空は軽々と私を抱き抱えるとベットに向かった。
丁寧にベットに下ろすと空は私の隣に寝転んだ。綺麗な顔だなあとつい見惚れてしまう。未だに特別美人でもない私が彼の彼女だという事実が信じられない。記憶を失う前の私はどうやって彼と恋仲になったのか不思議である。
空と話しているうちに瞼が落ちてくる。意識も遠のきそうになるが、寝ないように踏ん張った。
「眠くなってきちゃった？そろそろ寝ようか」
折角の空との時間なのに寝てしまうのはもったいないなと思いつつ眠気には逆らえなかった。
「おやすみ、A」
昔一緒に旅をしていた時から彼女はお転婆だったからここから出て行って俺のそばから離れていくんじゃないか、とここ数ヶ月間悩んでいたけれど、そんなことはなかったからほっとした。でもまだ油断はできない。もしかしたらダインに見つかる可能性だってある。そんなこと絶対に起きてはならない。
前回は耐えられなくて外に出てしまい、記憶を取り戻してしまった。だからまた消した。記憶を消す時、いつも暴れて大変だから、今回も当分思い出さないでほしいな。
幸せそうに寝ている彼女の頭を撫でる。純粋で何も知らない可哀想な子。彼女にはもう俺以外に家族も、友人も、記憶も、何もかも残ってない。
「だからずっと俺のそばにいてね」
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月海(プロフ) - けんとさん» わー！コメントありがとうございます！現パロいいですよね。頑張ります！ (2022年9月24日 13時) (
レス) id: f68382bc80 (このIDを非表示/違反報告)
けんと - 初コメ失礼します、え?神?尊い、、生きるかてをありがとうございます!特に現パロめちゃ好きでした、!応援してます (2022年9月23日 15時) (レス) @page13 id: a76f20d172 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月海 | 作成日時：2022年9月5日 20時
