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 20-3. かないそうにない ページ36

「おじさん」

「…は?」

…衝撃を受けると母国語でも理解できないのか?


「私のお母さんの弟。歳の離れた弟」


彼女はこちらを見つめながらいたって真面目にそう言った。


「…お、おじさん?」

「私、今25でしょ?お母さんは私を23の時に産んでて、おじさんはお母さんより12個離れてるから…えーと…」

「さ、36?!」

一生懸命指で計算する彼女の横で叫ぶ俺。伊吹以外の前でこんなでかい声出したことないぞ。

「そう」

「…伊吹と同い年…」

「あ、そうなの?」

そこは食いつかなくていい、A。


待てよ、でも…


「…腕組んでたって…」


そうだ、これはどう説明する?


「昔からそうだよ?私のこと妹みたいに可愛がってくれてて。おじさんっていうよりお兄さん?って感じ」

…納得。

「…え、ちなみにそのおじさんは…け、結婚って…」

「うん。してるよ。子どもも二人。ほら」

「…伊吹あいつ殺す」

彼女のスマホの画面に映る仲睦まじい父と娘たちの3ショットを見ながらつぶやいた。

「…かずくん、もしかして」

「…何だ」

「…嫉妬…的な?」

「…はぁ」

にやにやと嬉しそうな彼女と、両手で顔面を覆う俺。とんだ勘違いだ。

「ふふっ、かずくんもヤキモ」

してやったり、といった感じで顔を近づけてくる彼女。


だから、


「悪いか」


タイミングよく手を離し、彼女の唇に軽く触れるだけのキスをお見舞いしてやった。
こっちだって負けてられない。


「…え」

ぽかんとした顔でこちらを見ている彼女。

「…自分以外の男と彼女が腕組むなんて聞いたら、誰だってそうなる」

「…んふふ」

「…何だ、また嬉しそうに」

「嫉妬されて嬉しくない恋人はいませんよ」

そう言い残してキッチンへとかけていく彼女。

「…ったく」

その後ろ姿を見ながら、今回は負けを認めることにした。

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設定タグ:MIU404 , 志摩一未 , 星野源   
作品ジャンル:恋愛
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結城(プロフ) - 伊吹さんの方からやってきましたがやっぱりため息でますー(//∇//)たまたま早起きして読んでいたのですがにやにやとため息でバッチリ目が覚めました!ありがとうございます^ ^ (2020年9月4日 5時) (レス) id: 3f7c57052f (このIDを非表示/違反報告)
MAYU(プロフ) - ありがとうございます。楽しみにしてます(*^^) (2020年8月28日 1時) (レス) id: 68cb4525c6 (このIDを非表示/違反報告)
リトルバード(プロフ) - MAYUさん» MAYUさん!初コメント&リクエストありがとうございます!今書いていますのでもう少々お待ちいただけると嬉しいです! (2020年8月27日 23時) (レス) id: fd0b490cca (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - 志摩さんリクエスト。恋人夢主。志摩がお世話になってるからと紅茶のシフォンケーキを焼いて4機捜に差し入れしに行く話し。上司である桔梗にはゆたか君達と食べる用に別に用意。夢主のケーキに癒される志摩さんの話しお願いします。 (2020年8月25日 14時) (レス) id: 9070337cc8 (このIDを非表示/違反報告)
こな(プロフ) - リクエストです!ナイトプールで事件発生。404が現着。ヒロインに遭遇。水着ガン見。伊吹にぶちギレ志磨さん。伊吹に言わせたいのが、ヒロインちゃん、おっきいのね。ってな感じです。笑 (2020年8月24日 12時) (レス) id: 3a7ce308f1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リトルバード | 作成日時:2020年8月5日 0時

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