真相 ページ10
「…家に着いたら、ちゃんと全部話すから」
大丈夫。
貴方たちが想像しているようなことは起きていないよ。
本当は今すぐにでもそう言いたかった
だけど、これ以上喋ったらどうにかなってしまいそうで、私は黙るしかなかった
.
しばらくして家に着いた。
人目につかないよう玄関まで運んでもらい、どうにか鍵を開けて中に入る
男は、私から上司の橋田さんに事情を説明したメールを入れ、処理してもらうことになった
だから班長も、研二も、陣平も、揃って今私の家の玄関に上がり込んだ
「…ただいま」
「おかえり、って…み、みんな…」
「諸伏ちゃん…!?」
「ごめん、景…説明は、頼んだ…」
「おい大丈夫か!?A!!」
私はその場で意識を失った
.
.
ふと、目が覚める
刺さっていたボーガンの矢はなくなっており、その場所はしっかりと処置がなされていた
寝室に寝ていたからきっと景が運んでくれたんだと思う
起き上がってリビングに行くと、景と3人の姿もあった
「あ、A、起きた?おはよう」
「おはよう景…ありがとう」
「Aちゃんもう大丈夫なの?無理して動かなくても…」
「大丈夫だよ。どれくらい寝てた?」
「事故ってから10日とさっきからは3時間ってとこだな」
「わぁ…10日も寝てたんだ…」
思ったより寝ていたことに驚いたが、今こうして自力で立って歩けることに感謝することにしよう。
「諸伏から全部聞いたよ、満島」
「…」
「諸伏に何があったのか、それと…お前の親父さんのことも」
「…うん」
もちろんどんな場所に潜入捜査してるかは知らねぇけどな、と班長が続けて話す
陣平も研二もいつになく真剣な顔で、景は心配そうに私のことを見つめていた
「…ごめんね、黙ってて」
「無理に話せとは言わねぇけどよ。もっと頼れよ、俺らのこと」
「俺らじゃ頼りない?」
「違うよ、そうじゃなくて…」
すぐに頼りたくなっちゃうくらい頼もしい仲間だ
だからこそ、私は頼るのが怖かったんだと思う
それに、私は公安で、彼ら3人は公安じゃない
だから言えなかったって言い訳をしているんだ
2949人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き楽しみにしています! (5月29日 19時) (レス) id: de2c41cb59 (このIDを非表示/違反報告)
茉優花(プロフ) - うたプリ大好き?さん» コメントありがとうございます!現在続き作成中でして、もう暫くお待ちいただけると嬉しいです!おまたせしてすみません!待っていてくださってありがとうございます!よろしくお願いします!☺︎ (5月29日 18時) (レス) id: 1cabdaa99c (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか? (5月28日 22時) (レス) id: de2c41cb59 (このIDを非表示/違反報告)
茉優花(プロフ) - ツキさん» コメントありがとうございます!こちらこそ読んでくださって感謝です…!今後もよろしくお願いします!☺ (2023年4月16日 23時) (レス) @page41 id: ae03a0bece (このIDを非表示/違反報告)
ツキ(プロフ) - 忙しいなか更新を続けて下さって感謝です:;(∩´﹏`∩);: (2023年4月16日 21時) (レス) id: db867d7236 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:茉優花 | 作成日時:2022年11月1日 17時