ハロウィンの夜 ページ41
「なんだよお前、やけに嬉しそうじゃねーか」
「え?」
「Aちゃん、最初の頃はほとんど無表情だったのに最近よく表情出るようになったねえ」
「…出てる?」
「口角上がりっぱなしだぜ」
「Aちゃんは、やっぱり笑顔が似合うよ」
研二の言葉に、みんなが頷くようにこちらを見ていた
無意識。
元の世界の''私''がこの世界に馴染んできたのか。
それとも、彼らのことを心から信頼しているから、そのせいか。
どちらだっていい。
それほどまでに私は''この世界''を愛してしまった
だから、私はこの時間が続くように願ってしまう
古い絵画のように。
秒針の止まった記憶が、沢山ある
鮮明に、しっかりと
大切な何かが、私に1つ1つ刻まれていく
「そういや今年まだ仮装してねえな〜」
「そいつは残念だな!萩原は毎年仮装して女子たちにキャーキャー言われてんのに」
「まじか」
「何事にも全力なんでな♪」
「じゃあ今からみんなでやるか?」
「え、零そんなこと言うの」
「ちょうど仮装道具ならあるけど」
「まじかよ」
「おぉいいねぇ!…どれどれ、どんな仮装があんのー?」
「これだ!何着かあるから、6人分はちゃんとあるさ」
「本気で言ってる?」
「僕が冗談なんて言ったことあったか?」
「いや…てかもうすぐハロウィン終わるけど…」
「寝るまでならハロウィンっしょ!」
「というか零はなんで仮装道具持ってるの!?変装道具ならわかるけど…」
「使うかもしれないだろ」
「使わないでしょ!」
何故こんなノリノリなんだ…
結局、なぜか私も着るはめに。
零はドラキュラ、陣平はオオカミ男、研二は悪魔、景はミイラ男、班長はフランケンシュタインに。
私はキョンシーの格好をして。
「渋ハロ?ってゆーの?有名じゃねえ?」
「おー今から行くか?」
「いやどう考えても無理でしょさっきまであんなことになってたのに」
「それに僕たちは…」
「そうだったな」
「じゃあここで写真でも撮ろうぜ!背景は後で渋谷の街にでもしておけばいいっしょ」
「いや写真に残るのは…」
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うたプリ大好き?(プロフ) - 続き楽しみにしています! (5月29日 19時) (レス) id: de2c41cb59 (このIDを非表示/違反報告)
茉優花(プロフ) - うたプリ大好き?さん» コメントありがとうございます!現在続き作成中でして、もう暫くお待ちいただけると嬉しいです!おまたせしてすみません!待っていてくださってありがとうございます!よろしくお願いします!☺︎ (5月29日 18時) (レス) id: 1cabdaa99c (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか? (5月28日 22時) (レス) id: de2c41cb59 (このIDを非表示/違反報告)
茉優花(プロフ) - ツキさん» コメントありがとうございます!こちらこそ読んでくださって感謝です…!今後もよろしくお願いします!☺ (2023年4月16日 23時) (レス) @page41 id: ae03a0bece (このIDを非表示/違反報告)
ツキ(プロフ) - 忙しいなか更新を続けて下さって感謝です:;(∩´﹏`∩);: (2023年4月16日 21時) (レス) id: db867d7236 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:茉優花 | 作成日時:2022年11月1日 17時