夢見た世界 5【名探偵コナン】

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地下シェルターを出て、家に帰ると、景が迎えてくれる。






3年前のこと、私と零が知る以外のことを景が知っているかもと思ったが、聞くのはやめておいた。







「A、何か最近いつもに増して忙しそうだけど…事件？」





「あぁ、うん。ちょっと、大きめの事件あって」




「ゼロも連絡取れないし、相当大きな事件みたいだけど…無理だけはしないで」




「うん、ありがとう景」










これでいい
そうだよね？

















次の日、私はまた地下シェルターへとやってきた




「零、捜査資料届いたよ」




「早いな。助かるよ」






上層部が重い腰を上げて持ってきてくれた。









零がその資料を受け取った後、私はプラーミャのことについて調べていた








その時、コナンくんたち少年探偵団が爆発に巻き込まれたこと、千葉刑事が拉致されたこと、千葉刑事を拉致した犯人が松田陣平を連れてこいと言っていて、陣平には連絡がつかなかったことから高木刑事が陣平に変装をして千葉刑事のいるところまで行ったという話を聞いた






結局変装はバレて逃げられてしまったようだが、どちらも無事だ




爆弾も、コナンくんが命懸けで液体を採取してくれたようで、今は分析中。

3年前と同一犯とみて間違いないらしい。




そして千葉刑事拉致の犯人は、今ようやく調べが着いた







''Надауничи Тодзити(ナーダウニチトージティ)''


息の根を止めねば。




その名前からつけられた団体で、リーダーはエレニカと名乗る女性らしい。









他にも色々と調べていると、零の部下が資料を持ってきた






必要かもしれないので、と渡されたその資料は、先日高木刑事と佐藤刑事の結婚式訓練の時の資料だった







村中努元警視正が婚約者との結婚を控えており、そこに脅迫状が届いていたために目暮警部らが警護をすることになり、訓練が行われていたらしい







資料を読み進めて、また1枚、ページを捲ると、私は一瞬、時が止まったように感じた







バサバサ、と大きな音を立てて私の手元から資料が落ちる












そんな近くにいたなんて








零や零の部下の視線が私に集まる






「A？どうかしたのか？」







3年前の光景が、たった今目の前で繰り広げられているような、それほど鮮明に蘇る





「…見つけた」






「え？」






「プラーミャの正体がわかったの｣

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