夢見た世界 5【名探偵コナン】

侵入者 ページ22

「ん…？」






僅かながらの違和感を覚え、パソコンをシャットダウンせずしばらく操作する










「え」






パソコンを調べてみると、何者かがこの警察庁のデータに入り込もうとしているらしい









それも現在進行形で、今、まさに。










「まずい…！」









警察庁で厳重管理しているデータに潜り込めるとは、相当なキレものだ。







しかもたった少しの違和感しか感じさせなかった。







このままデータを抜かれて逃げられたらそんなことにも気が付かないほどの。











早急にその侵入者を逆探知してこちらのサーバー上から追い出し、関係者しか入れないようさらに厳重管理を重ねた













「…」











このまま放っておく訳には行かなかった









私はフォールとして使っているパソコンを開き、逆探知したその侵入者宛にメールを送った












まだデータは抜かれていない状態であったから一旦は大丈夫ではあるものの、このまま放置すればきっとまた侵入を試みて、また突破されてしまうかもしれない










それならば。














''情報屋X''が''偽の情報''を、提示すればいいだけの話だ



















情報屋Xの名前を出せば、そいつはすぐに食いついてきた













やはり、巷では有名らしい情報屋Xは、すぐに信用してもらえるようだ













侵入者の欲しい情報を聞いた私は、思わず目を見開いた













「は…？」












そこには、フォールのパソコンからは見るはずのない文字が並んでいた













「まさか…あの時の…！？」



















そいつからのメールには、私の知っている同期5人のことが書かれていた



















私が返信をせず固まっていると、再びそいつからメールが届いた









情報屋Xは信用しているが、情報屋Xを名乗る私が本物かどうかまだ信用していないと。









そいつのアドレスからハッキングなどを繰り返し、私はそいつの正体を見破った













その名を調べれば、私が想像していたあいつが、姿を現した



















「…Прамья(プラーミャ)」










メールでそのプラーミャについて書き込んで送れば、すぐに情報屋Xとして信用してもらえた









このメールはすぐに捨てられる用のアドレスなので調べられても何も問題はなかったが、信用してもらえたのなら話が早い

.→←赤と黒

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す