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手を掴んだままだった私の手を口元まで持って行った彼は、指先にちゅ、と口付けを落として優しい笑顔で私を見つめた
「Aちゃん、好き」
「っ、」
「いつも無表情なのに俺らといる時にめちゃくちゃ表情緩んじゃうところが好き」
「え、」
「仕事頑張ってるところが好き、自分も大変なのにいつも俺たちの心配してくれるところが好き、命懸けで俺らのことも守ろうとしてくれるカッケーところも好き、それでも何かあった時は俺たちを頼ろうと考えてくれるところも好き、今回みたいに仕事があった日でも少しでも顔を出そうとしてくれるところも好き、俺の名前を呼んでくれる時の顔も声も全部が好き」
「あ、あの、研二…っ」
「…そーやって、照れて顔真っ赤にしてるくせに目は逸らさないでいてくれるところも、すっげー可愛い」
「…っ」
「…それでそう言われたら目を逸らしちゃうところも、可愛くて大好き」
「ま、まって、研二…ちょっと、」
「俺、本気だから。…今までちゃんと伝えられなかったけど、ちゃんと伝わった？」
私は熱くなった顔を必死に縦に何度も動かした
「伝わってくれたなら良かったよ。これからは、もう遠慮も我慢もしないでいっぱい伝えていくから」
彼に引き寄せられ、私は彼の腕の中にいた
ドキドキ、している
研二の心臓も、私の心臓も。
「…ちょっち暫くこのままでいてくれる？」
「…うん」
あぁ、私って、知らないうちにこんなに愛されていたんだね
なんで今ようやく気がついたんだろう。
「…これから話すことは俺の独り言なんだけど、」
「…」
「…俺、昔から姉ちゃんがいたからか女の子と話すことは慣れててさ」
独り言だという彼の言葉を黙って聞いていた
「だから色んな子と話したし、出かけたりもした。…でも、Aちゃんに出会って。最初は他の子と同じように話しかけたりしてたけど…Aちゃんは、他の女の子が俺にとる態度とは全く違う態度だったんだ」
「…？」
「こんなこと自分で言うのもアレなんだけど…Aちゃん、他の子みたいに俺を見て表情を変えたりしなかった」
初めて会った時は夢の中だと疑ってたからかな…
「なんかそれが新鮮で、もっと話したい、って思って、それで同じ班になって関わりも増えていくうちに、Aちゃんの優しさとか強さとかも知って、」
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茉優花(プロフ) - 彩豊さん» 沢山コメントありがとうございます！読み返してもらえて凄く嬉しいです…！応援、すごく励みになります！これからも楽しんでいただけるよう頑張りますね！ (2022年10月27日 23時) (
レス) id: da009c02b0 (このIDを非表示/違反報告)
彩豊(プロフ) - こんにちは！萩原くんを助けられてよかったです✨組織潜入はドキドキしました(＞人＜;)凄く面白くて読み返しています(*≧∀≦*)応援してます☆*:.｡. o(≧▽≦)o .｡.:*☆ (2022年10月14日 11時) (レス) @page50 id: 72022c3b56 (このIDを非表示/違反報告)
茉優花(プロフ) - さくらさん» コメントありがとうございます！嬉しいです…！そのお言葉がとても励みになっております！！これからもよろしくお願いします！( ¨̮ ) (2022年7月21日 20時) (レス) id: da009c02b0 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - とっても面白くて何回でも読んじゃいます！今では仕事帰りの楽しみです笑笑 (2022年7月21日 18時) (レス) @page50 id: cf5d2ac92c (このIDを非表示/違反報告)
茉優花(プロフ) - 皇さん» コメントありがとうございます！そんな事を言って頂けてとても嬉しいです…！原作リスペクトの気持ちを込めてなるべく近いように書かせて頂いております！救済してるので所々変わってしまう所はあるかと思いますがこれからも楽しんで頂けたら幸いです！( ¨̮ ) (2022年7月16日 10時) (レス) @page31 id: da009c02b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉優花 | 作成日時：2022年5月30日 4時
