夢見た世界 3【名探偵コナン】

お礼 ページ16

「じゃあ今日は普通にお出かけなの？」






「あぁ！お出かけというか、買い物？日用品足りなくなってきたんで買いに行こうと思ってたらAちゃん見かけたってわけよ！」






それで、Aちゃんはなんでここに？と投げかけられる問いに、散歩してただけだよと答えた





千速さんに拉致られた(拉致ではないけど)時もただフラフラと歩いていただけだったので、何か信じてくれた。






「にしても…あのメール。Aちゃん、もしかしてかなり危険なことに足突っ込んでる？」






「あぁ…ま、そういうことかもね。GPSなんて付けてらんないよ」





「あはは！だから番号変わっちゃったのか！ってか、新しい連絡先聞いてもいいの？」






「あ、そうだった、誰にも伝えてなかったや」





はい、と連絡先を表示して彼の携帯に入力してもらった






「登録名は本名で登録しないでっていうのと…まだみんなには教えないでもらえる？」





「いいけど…」




「会った時に教えるつもりだからさ。ハッキングとか、何があるかわかんないし」






本当は隣の課の零に先に教えて皆に渡してもらおうと思ったけど、零と会えないまま先に研二に会ったし、研二から皆に教えるのでもいいんだけど、今さっき組織のメンバーと会ったばかりの私にはそれがなんだか恐怖に感じてしまっていた






まぁこのUSBにも盗聴器類のものは無いし、ベレッタが頭に触れただけで他は何も触られていないから体にも盗聴器もGPSもついていないはずだ







だから普通に会話しているが、正直見られたら私も研二も危ないのである







「…場所変える？」





そんな私の様子に気がついたのか、彼が気を利かせてくれた





さすがの洞察力…すごいなあ






「ありがとう。…ちょっと歩くけど、うち来る？」





「え、俺入れんの？」





「今寮じゃないからね。普通のマンション」







彼を連れて私は最近引っ越したマンションへと足を進めた





あのまま別れても良かったんだけど、「場所変える？」の時点で研二は解散するつもりなかったんだろうな、と察して家へあげた






「あんま生活感ないのね」





「まぁね。最近住み始めたばっかだし、多分これからもあんま帰ってこないと思うし」






「そんな忙しいの？公安って」





「まぁ、まだ忙しくない方だよ。下っ端だからできることは限られてるし」







「でもAちゃん、危険な任務任されてるんでしょ」

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