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シ「や、そ、それは…」
優「私から話しましょう。」
優作が言うには、そもそもヒロキくんが父親と別れ、お母さんとアメリカに渡ったのは日本の学校教育に壁があったからだそうだ。
子どもの個性を摘み取ってしまう硬直した教育現場は、ヒロキくんをパソコンオタクの変わった子どもとしか見なかったようだ。
教育現場だけでなく、日本という国は個性というものを求めようとしない。ヒロキくんが人工頭脳を開発しようと思い立ったのは自分の苦い体験が根底にあったのだという。
つまり、''日本のリセット''___
日本再生の方法を見つける前に自 殺してしまったヒロキくんに代わって逃亡しながら成長を続けた人工頭脳ノアズアークが舞台案を見つけたのだろう。
親が敷いたレールを走ればいいという社会そのものを壊せば、日本は変わる、と。
白「工藤先生はどうしてそんなことまで知っているんです?」
優「実はこの1年、わたしと樫村は探偵と依頼人という関係で付き合ってきました」
目「探偵?」
小「何を依頼されたんすか」
優「ヒロキくんの自 殺の再調査です」
シ「?!ヒロキは自 殺ではなく、他殺だったというのかね?」
優「いえ。あの状況では自 殺でしょう。何がヒロキくんを追いつめたのか、それを調べて欲しいと樫村に頼まれたのです。」
目「樫村さんとヒロキくんの関係は?」
優「樫村はヒロキくんの父親です。そうですね?」
シンドラーにそう問いかけると、目を逸らしたままシンドラーは頷く
優「幼い頃に離れ離れになったヒロキくんをあんな形で死なせてしまったことに樫村は深い自責の念を抱いていました」
そう言い優作はシンドラーを睨みつける
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貴女side
入口をくぐり抜けた先はロンドンの世界になっていた
ホワイトチャペル地区、かなぁ
蘭「これが霧の都ロンドン…?ロマンチックというより不気味ね…」
歩「なんか空気も汚れてるみたい…」
元「匂いもするぞ」
コ「ロンドンの霧っていうのは、水蒸気が凝結しただけのキレイなものではなく、石炭や石油を燃やした煤煙が霧と複合してできたスモークのことなんだ」
歩「へぇー、こんな時代からスモークなんてあるんだぁ」
その刹那、女の人の叫び声が聞こえた
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茉優花(プロフ) - 美華さん» 大変長らくお待たせしてすみません!無事次作へ移ることができました! まだこの作品を読んでいただけていれば、次の作品もよろしくお願いします! (2022年6月1日 20時) (レス) id: da009c02b0 (このIDを非表示/違反報告)
美華 - すごく面白いです!続きはいつぐらいになりそうですか? (2020年9月7日 16時) (レス) id: 9ea504ede6 (このIDを非表示/違反報告)
茉優花(プロフ) - 星麗奈さん» お返事遅くなってしまってすみません。コメントありがとうございます!今月中に沢山進めたいなと思っていますのでもう少しお待ちいただければ幸いです。今後ともよろしくお願いします! (2020年3月14日 0時) (レス) id: da009c02b0 (このIDを非表示/違反報告)
星麗奈 - 続きはいつくらいになりそうですか? (2020年1月22日 17時) (レス) id: 3e044ff672 (このIDを非表示/違反報告)
星麗奈 - すごく面白いです! (2020年1月21日 2時) (レス) id: 3e044ff672 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:茉優花 | 作成日時:2019年1月2日 21時