322 ページ2
貴女side
その後、その路地まで博士の車で来たらしく、なんとか人目を避けて家に帰ることが出来た
車に乗り込み、隣に座った新ちゃんが毛布を掛けてくれた
わたしは注射器を握りながらただ怯えていた
新ちゃんのこと、そしてきっと志保のこと、ベルモットにバレてる
どうしよう、どうしてだろう、まさか私が何かやらかしたのか、
そんな事を考えながら阿笠博士の家に着いた
哀ちゃんの服を借りて着替えることが出来たわたしは、哀ちゃんに入れてもらったあったかいココアを飲んでソファーに座っていた
コ「…何があったか、言えるか?」
わたしは上手く誤魔化しながら話した
『ずっと、つけられてるな、って思って…みんなに被害及ばないように、わたしが1人になればその人と話が出来ると思ってたの…だから、人のいない路地裏に入ったら…女の人が、わたしに、注射器で…』
机の上に置いてある注射器を見つめた
哀「…ねぇ、その女の人って」
『知らない人だったけど、キレイな人だった…プラチナブロンドのロングヘアーで……名前は、分からないけど、女優さんに居たような気が…でも、なんでそんなハリウッド女優がわたしを…』
コ「ベルモット」
『え?』
コ「そいつはヤツらの仲間のベルモットだ。俺の正体にもどうやら気付いてるらしいが、その事を誰にも言ってないみてーだ」
『そ、うなの…でも、何で、わたし、』
コ「お前さ…俺になんか隠してねぇか?」
一瞬、ドキリとした。
何で、私、分かりやすかった?
絶対バレないって、高を括ってたのがダメだった?
コ「さっき灰原には言ったんだけど…Aが『裏切りには制裁をもって答えよ』って言ってたのが…なんか、引っかかってて…お前ら2人で俺を騙してるんじゃないかと思ったんだけど…お前、もしかしてヤツらの…」
『違う!新ちゃんをわざわざ危ない目に合わせたりしないよ、あの時は思い浮かんだ言葉を言っただけで、わたし、組織なんて……』
本当に、新ちゃんを巻き込むつもりはなかった
新ちゃんが組織に関わったのは、想定外だったのだ
コ「…そうだよな、信じなくて悪かった。お前はそんな奴じゃねぇもんな」
『…うん』
ごめんね、新ちゃん
哀「それで貴女、これからどうするの?」
『あの注射器、女の人から奪ってきたものなんだ。まだ液体が少し残ってたから、その成分から解毒薬作れたりしないかな?』
256人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
茉優花(プロフ) - 美華さん» 大変長らくお待たせしてすみません!無事次作へ移ることができました! まだこの作品を読んでいただけていれば、次の作品もよろしくお願いします! (2022年6月1日 20時) (レス) id: da009c02b0 (このIDを非表示/違反報告)
美華 - すごく面白いです!続きはいつぐらいになりそうですか? (2020年9月7日 16時) (レス) id: 9ea504ede6 (このIDを非表示/違反報告)
茉優花(プロフ) - 星麗奈さん» お返事遅くなってしまってすみません。コメントありがとうございます!今月中に沢山進めたいなと思っていますのでもう少しお待ちいただければ幸いです。今後ともよろしくお願いします! (2020年3月14日 0時) (レス) id: da009c02b0 (このIDを非表示/違反報告)
星麗奈 - 続きはいつくらいになりそうですか? (2020年1月22日 17時) (レス) id: 3e044ff672 (このIDを非表示/違反報告)
星麗奈 - すごく面白いです! (2020年1月21日 2時) (レス) id: 3e044ff672 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:茉優花 | 作成日時:2019年1月2日 21時