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盗「あぁ、なんなりと。」
『その、S→Wって暗号も、その他の暗号も。
あの日、暗号を見つける前の日の夜に学校の図書室にいた新ちゃんの弟って名乗る怪しい人も。
あれって、盗一さん、だよね?』
盗「おや、どうしてそう思ったのかな?」
『聞きたいこと2つ目!
怪盗キッドの正体は、黒羽盗一、だよね?』
盗「おや…そこまで分かっていたのか」
『やっぱり…』
盗「どうして分かったのか、教えてくれないかな?」
『まずね、学校の図書室のとき。
あのおじさんはあからさまにわたし達より年上なのに新ちゃんの弟と名乗った。
てことは、工藤優作に、新ちゃんの後に名付けられた人ってこと。
でも新ちゃんは1人っ子だから、おかしいなって思ったんだけど、1人だけ、新ちゃんの後に名付けられた人がいたの
それが、怪盗キッド』
本当は怪盗1412号という名前だったが優作さんが記者が殴り書きした1412をKID.と読み間違えたことから怪盗キッドの呼び名が広まった、とわたしは続ける
『だから、あの怪しい人は怪盗キッドだったんだって思ったの。だから、暗号作ったのも怪盗キッドだったんだなって』
盗「確かにそうだね。でも、何故その怪盗キッドが私だと分かったのかな?」
『さっきマジック教えてくれたじゃない?あの時気づいたの!
図書室でやったマジックと同じやつがあったし、最初は似てるなって思ってただけなんだけど…
さっき、盗一さんが[!]って書いてある紙持ってたの見ちゃって。それで確信したの』
盗「君の前で持っていたのは一瞬だったのに…鋭いな」
『それでね!S→Wの暗号の解き直し一人でしてたんだけど。もしかしたら→から、全部が地図記号なんじゃないかって考えたの。港、城跡、水門、郵便局、中学校、町役場を並べて、[証を消し去り]って所から、郵便局のマークの〇を消したの!それで、最後の暗号のとおりに、横に並べて書いた紙を時計回りに90度回したら、英語の文字になったの!』
盗「!ほう」
どこかびっくりした様子の盗一さん。
推理当たってたかな?!?!
『そしたら、英語の文字になって![OXHIDE]って!!でもね、日本語の意味分からなかったから辞書で調べたら牛革って出てきたから、本棚を探したの』
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作者名:茉優花 | 作成日時:2017年8月19日 23時