Track：２ ページ3
名前に反応した私を見てニノは私の髪の毛を鷲掴みすると、また不適な笑みを浮かべた。
「Aが？」
「ンッ･･･///」
「女の子なんだから付き合いがあるんだって。あんまり過保護過ぎるのもAに嫌われるよ･･･大野さん」
そう言いながら彼のぺニスは勃起していた。
「ンッ･･･///！！」
：
「･･･」
車の後部座席の窓から雲が流れて行くのが見える。
「･･･」
「･･･何で何にも聞かないのさ」
「･･･大野が大嫌いだから」
「･･･なら何で、大野さんとヤッてんの？？」
「･･･優しいから」
「･･･」
髪の毛をまとめるとヘアゴムで束ねた。
「･･･A」
「何･･･」
後ろを振り向くとニノは私にキスをした。
「･･･ニノ･･･」
「･･･俺はAに酷い事してる？」
「･･･してない」
「･･･」
するとニノは、またキスをすると舌を絡ませてきた。
：
「･･･」
「ん〜･･･美味い。Aちゃん、美味いよ」
「･･･うん」
「･･･Aちゃん、元気ないけど･･･どうした？？」
「･･･疲れただけ」
「ふん･･･」
何で私はニノに嫌だって言えないんだろう。
嫌なはずなのに嫌だって言えない･･･。
「･･･」
「あ、そうだ。Aちゃん、明日、買い物に付き合って」
「え？」
「駅前のデパートで洋服のセールやってんだよ。Aちゃんも服欲しいでしょ？」
「･･･いや、いいよ。やらなくちゃいけないことがあるから」
「･･･そう」
大野の寂しそうな顔は私の心にグサッと刺さった。
「･･･ニノ、仕事は？」
「休み」
「･･･クビになったの？」
「違う。つうか、何で居んの？」
「･･･友達だから」
「普通、昨日の今日で来る奴はいないだろ？」
「･･･本当は大野に駅前のデパートのセールに誘われたけど、断った。大野と居たくないから」
「俺のせい？？」
「･･･ニノ」
「ん？」
「･･･ニノは私を恋愛対象としてみてんの？」
「･･･うん」
「･･･なら良かったよ」
「は？」
「･･･安心した」
「Aちゃん、大丈夫？」
「･･･うん」
「･･･」
：
「･･･ニノ」
「･･･ん？」
「また遊びに来ていい？」
「･･･A」
ニノは私を抱き締めた。
「ニノ･･･？」
「･･･好きだよ。Aが好きだよ」
「ニノ･･･街中で何言ってか解ってる？」
「だからだよ」
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作者名：ありす | 作成日時：2021年10月17日 23時
