Track：１５ ページ16
【翔side】
「･･･」
雑誌撮影の仕事中にマネに入った連絡を聞いて血相を変えてAの家に行き、ニノと口論をすると彼をフルボッコにした。
そこにAが運悪く登場し、Aが病院にニノを連れて行った。
３時間すると松潤と大野さんが帰って来た。松潤は大野さんを２階に行かせた。
「･･･大丈夫、泣き疲れて眠ったよ」
リビングから松潤の声が聞こえる。
そう思ったら、今度は･･･。
「･･･Aが好きだよ」
だなんて･･･。
「･･･」
松潤･･･貴男って人は･･･。
「･･･」
朝御飯を食べにリビングに行くと松潤が膨れっ面しながら右頬をさすっていた。
「松潤、何やってんの」
「･･･あ、翔ちゃん･･･」
「櫻井、聞いてよ。松潤ったらご飯炊くの忘れたんだよ？それなのに、「ゴメンチャイ♪」で片付けやがって･･･」
「あ〜･･･」
てっきり俺は･･･今朝、松潤がAに告ったせいかと･･･
「だから、まだ待って」
「･･･うん」
昨日の件が嘘かのようにAはニコニコしていた。
「･･･」
TVを見ていると大野さんが下りてきた。
「あ、大野。ご飯まだ炊けないから待ってて。松潤に頼んだら忘れてたんだよ？」
「･･･A」
「ん〜？」
「･･･昨日はごめん」
「･･･」
菜箸を手にしていたAはボウルの上に菜箸を置くと大野さんの手を引っ張ると奥の部屋に行った。
「松潤、玉子焼き」
「わ〜ったよ･･･」
多分、Aは大野さんに怒ってる。
「･･･」
松潤曰くAは滅多なことがないと怒らないらしい。
だから、普通に話していても怒っている可能性がある。
「ちょっ･･･！！」
「･･･」
奥の部屋から甘ったるい声が聞こえると松潤は眉間にシワを寄せ、しかめっ面をしていた。
「･･･松潤、顔」
俺がそう言うとハッとした。
「･･･松潤、Aは大野さんのだよ。変顔するなら告んなきゃ良かったじゃん」
あからさまな反応をする松潤。
「･･･」
かく言う俺も･･･Aの事になると、下半身がヤバい･･･！！
「･･･？！」
ヤバい･･！！
「飯が炊けたら呼んで。仕事の準備するわ･ ･･」
「あ、ああ･･･」
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作者名：ありす | 作成日時：2021年10月17日 23時
