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Side：GREEN
“やはり、そうですね。拡張型心筋症だと。”
時が止まった、そんな感覚だった。
考えなきゃいけないことは山ほどあっても、脳がその難しい羅列を受け付けない。
「嘘ですよね？！！そんなわけないでs」
“森本さん、よく聞いて下さい。初期段階で見つかりましたし、薬の投与で完治が可能な病気です。心臓に負担をかけないようにすれば、今まで通りの生活ができます”
そっか、そうなのか。
大きい病気じゃなかった。
そんな簡単に死ぬわけじゃない。
どこか、安心している自分がいる。
「…歌って、踊って。仕事、続けられますか？」
“もちろんです。ただ、絶対に無理はしないでください”
思わず笑みを浮かべる。
＿＿＿良かった。
この仕事を辞めるのだけは、何よりも避けたかった。
仲間を失う怖さは十分知っている。
「なら、俺頑張れます。すぐ治すんで」
BGMは、無機質な機械音と心臓の鼓動。
頑張れる、なんて嘘だ。
本当は、1秒でも早くこの世界から抜け出したかった。
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結局外に出たのはあたりが薄暗くなった頃。
色々説明を受けて大量に薬を貰った。
今日から何が変わるのか。
俺の病気の攻略法は、誰が知っているのか。
明日からまた日常はやってくるのに。
ﾌﾞｰﾌﾞｰﾌﾞｰ
一日開いてなかった携帯を見れば、親友の名前。
「もしもし？」
“慎太郎、誕生日おめでとーー！！“
＿＿＿そうだった、すっかり忘れてた。
「ええ、ありがとうっっ！」
“今日リハだったみたいだけど、大丈夫？“
「あっ…へーきだよ。うっｹﾞﾎｹﾞﾎ。……ああほら、今日は奢ってよ！」
“そのつもりだし。場所送るから気をつけて来てねー！“
そうだ、今は病気なんか気にしてる場合じゃない。
俺には居場所があるし、誕生日を祝ってくれる人もいる。
病気のことは誰にも言わないでおこう。
俺のことで悲しむ顔は見たくない。
隠れきった太陽に誓いを立て、大通りへと駆け出した。
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プレイ時間：7時間30分
LIFE：❤︎ ❤︎ ❤︎
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qiantiankanshen(プロフ) - 頑張ってください!!いつも楽しく見させていただいています！ (2023年3月17日 11時) (
レス) id: b541c03df2 (このIDを非表示/違反報告)
糸繰 紅(プロフ) - あの、オ/ リ/ フ/ ラ 立ってますよ.ᐟ.ᐟ違反報告の対象、低評価の原因なのでお早めの対処を〜.ᐟ外したらこのリプ消していただいて大丈夫です.ᐟ (2023年2月21日 18時) (レス) id: 2287d5e260 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SUnfLoweR | 作成日時：2023年2月20日 22時
