34【少しでもアナタの役に立ちたくて。】 ページ4
しんと静かな部屋にエアコンの動く音が響く。
図書室の静かな空間が私は好きだ。
『んー。どこかな?』
実は今日図書室に来た理由は少しでもバスケが分かるようになりたかったからバスケの本を探すためだった。
すると図書室の一角に人を見つけた。誰も居なかっただけにちょっと興味が湧いた。机突っ伏して寝ているようでスースーと規則正しい寝息を立てている。
暑い夏なだけに、図書室はとても居心地がいいのだろう。
エアコン直撃の寒い場所で寝ていたため風邪をひくと可哀想という理由で持っていたジャージを羽織らせてあげようとした...
『不動君っ!?』
『ん?あり?Aちゃんどーしたの?』
なんと寝ていたのは不動君でした。
『「どーしたの?」じゃなくて部活は?』
『もぅ、そんな時間?』
『体育館で会った後からずっといたの?』
『うん。サボってた♪』
『ダメだよ!!蓮野君もう行ったよ?』
『俺はサボろっかな?』
『ダメ!!インターハイ前なのにサボるなんて!!』
腕を引っ張り立たせようとするAに、先程の《インターハイ》というワードが引っかかる。
『そういえば、Aちゃんはこんなとこで何してんの?』
『私?私は...ちょっとバスケのこと勉強しようかなって思って///』
恥ずかしそうに顔を真っ赤にするAちゃんを可愛いと思ってしまう。
『いい本があるよ。』
『ホント!?』
「ついてきて?」と手を引くと目をキラキラさせながら俺の後ろを歩くAちゃん。
可愛過ぎて少し悪戯したくなる。
『コレ。』
『何で上に持っていくの?届かないよぉぉぉっ...』
棚の最上段に持っていくと、一生懸命背伸びしてぴょんぴょん跳ねるAちゃん。
『教えて上げたんだからとってみなよ?』
『いじわるっ!!』
なおもぴょんぴょん跳ねるAちゃんの可愛さを微笑ましく見守っていると...
『とれたっ!!!?うわっ!?』
『危ないっ!!』
バランスを崩したAちゃんを抱き留める。
あまりに急だったため、後ろの棚にぶつかる。
『痛てぇ...大丈夫?Aちゃん。』
『あ、ありがとう///』
『無事で良かっ...!?ぐっ、あぁっ!?』
『不動君?』
頭を抑えて痛そうにする不動君。
『大丈夫!?』
またあの恐怖が私を襲う。
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ゆう - ふわぁぁ!!!彼氏さんかっこいい!!三次元にいたらいいのに!!! 必ず戻ってきますので!!!! (2014年7月13日 7時) (レス) id: 1a40ecbf2d (このIDを非表示/違反報告)
柴狼。(プロフ) - ゆうさん» 寂しくなります(;_;)待ってますね(>_<)いつも応援励みになっております!! (2014年7月12日 8時) (携帯から) (レス) id: b7b24f5636 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 私、もうすぐケータイ止められちゃうんですよ!だから来月には戻ると思うので頑張ってください!! (2014年7月12日 8時) (レス) id: 1a40ecbf2d (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 柴狼。さん» いえいえ!!!蓮野くんサブキャラなのですか!! (2014年7月11日 0時) (レス) id: 1a40ecbf2d (このIDを非表示/違反報告)
柴狼。(プロフ) - ゆうさん» 毎回コメントありがとうございます(^^*)
最近自作なのはずなのにキャラがイケメンにみえたりするんですよね←←
特にサブキャラが...← (2014年7月9日 17時) (携帯から) (レス) id: b7b24f5636 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柴狼。 | 作成日時:2014年6月29日 16時