もう一度……君に会えたら…………2【SAO】

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もう一度、目を開けると今度は見慣れた景色だった。

白い壁。白い部屋。白いベッド。全てが白で統一されている部屋。

まだ痛む頭を働かせ、ベッドからおりる。

素足のまま、地面に足をつくとヌルリとした液体がつく。

よく見ると、白いのは、壁やベッド、自分の服だけだった。

あとは全て赤に染まっている。

ここで何が起こったのかは容易に想像でき、聞こえてくる発砲音がそれをさらに強調している。

そして、これらの情報が自分をまた、蝕んでいく。

「君さえいなければ……」

さっきの言葉が頭の中でグルグルと回る。

この頃から……いや、ずいぶん前からだったのだろうか、私がおかしくなったのは。

落ちているガラス片で自分を傷つけ、身の回りの＜白＞を赤く染め、自分を見失った時、数人の看護師さんに取り押さえられ、アンダーワールドに送り込まれた。

必死に抵抗しても、無駄だった。

このままキリトに会っても、足手まといなだけな気がする。

だって……









もう既に、私の＜記憶の処理＞はされていないから。

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