もう一度……君に会えたら…………2【SAO】

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走馬灯:死ぬ間際にみる記憶のようなもの。

これが私の走馬灯に対するイメージ。

だから重力にバカ正直に従って堕ちている私が見ているこのアンダーワールドの風景は走馬灯じゃないはず。

ちらっと地上を見るが、まだまだ地面には到達しない。

ALOじゃないから、誰かが飛んで助けてくれるわけない。

A「バイバイ……アンダーワールドの私……」

思わずそう呟いたとき、私の体に軽い衝撃がはしった。

A「え……？何で……」

私を落下から救ってくれたのは、私が飼っている飛竜のアイスだった。

「クルクルクルッ」

アイスは、そのまま優雅に地上に降りた。

A「ありがとう、アイス」

硬い鱗を撫でると、ふいに涙が溢れてきた。

涙はアイスの美しい鱗に落ち、光に照らされ、乱反射する。

「クルゥ……」

A「あ……ごめんね、アイス。突然泣いたらおかしいよね……」

そう言いつつも涙は溢れ、止まらない。

2、3分だろうか。ずっと泣いていると、アイスがしびれをきらしたようで、私を背にのせ空を飛んだ。

A「ちょっ……アイス！？」

いくら止まれと言ったり、手綱をひいても止まる気配はない。

そして、そのまま私を95階＜暁星の望楼＞に放り投げた。

そのまま、アイスは「ちゃんとしろよ」とでも言いたげな目で私見て、自分の小屋へ戻っていった。

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