検索窓
今日:8 hit、昨日:1 hit、合計:33,387 hit

line 54.5 Interlude ページ22

No side


「何故、何故何故何故!」


薄暗い部屋に響く女の声。


「何故貴方はあの女から離れないの!?」


女の顔は悲痛に歪む。


「絶対に私の方が良いわ」


打って変わってうっとりとした表情を浮かべる。


「私の方が貴方を識っているのよ」


小さく呟く。


「だってほら」


女が電気を付けた。


「こんなにも貴方を愛しているのよ」


壁一面に現れたのは、──の写真。

しかし、それはただの写真では無かった。

凡てが盗撮されたものであった。


「でもきっと、すぐに私のモノになるわ」


流れるように──の写真に触れる。


「あんな女、消してしまえばいいもの」


残虐な笑みを浮かべた。

line 55→←line 54



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.3/10 (27 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
67人がお気に入り
設定タグ:文スト , 中原中也 , トリップ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:九ノ瀬 杏璃栖(ここのせ ありす) | 作成日時:2018年11月12日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。