【鬼滅の刃】私のクラスは恋愛禁止！【時透無一郎・我妻善逸】「続編」

87話 【月曜日】 ページ39

あーあ…負けちゃった…




ガンガン攻めていたにも関わらず、自陣を塗りつぶされていて敗北…




切りいいし、やめよ




『有一郎、貸してくれてありがとう』




充電器を刺しながら言うと「あぁ」といつものお返事が返ってきた




『そろそろ帰るね』




そう言って立ち上がると、後ろからパタンッ！と大きな音が聞こえてきた




無一郎「送る」




あぁ…無一郎が漫画を閉じた音ね…




『ありがとう…有一郎、またね』




有一郎「またな」




有一郎に手を振り部屋を出る、無一郎の暗くなった部屋から鞄を回収して玄関を出た




『ありがとう、おやすみ』




鍵を開けて、扉に手を掛けたところで無一郎に微笑む




すると、無一郎が私の頭の後ろを手で支え優しくチューした




無一郎「おやすみ、僕のA」




微笑みながら部屋に入って行った無一郎にホワホワしながら、私も部屋に入った




ーーーーー
ピロロ…！ピロロ…！




ん〜…！




なんでこんなにも日曜日ってすぐ終わるかな…！




言葉にならない声を出しながら、ベッドから起き上がる




今日からまた週の初め…だけど、頑張っていこう…！




ーーーーー
ガチャ…




無一郎「おはよう」




『おはよう、有一郎もおはよう』




有一郎「おはよう」




有一郎とほぼ同時に鍵を閉め、学校へと向かった




ーーーーー
『おはよう伊之助』




伊之助「おう、紋逸とのでぇとどうだったんだ？」




色々言いたいことがある…




まず朝一の挨拶の返事が「おはよう」ではなく「おう」…まぁ伊之助らしくて好きだけど




それよりも何よりも、なんで伊之助がそんなこと聞くの!?知ってるとは言え伊之助だよ…？




私とは別の意味で恋愛鈍感な伊之助がどうして…？




『デートじゃないよ、楽しかったけどね』




伊之助「ほぉん」




「ほぉん」でおしまい!?伊之助の行動一つ一つが不思議で、私の頭は「！」と「？」のお花畑だった




ーーーーー
ガラガラ…




ちょっとしてから、クラス担任が入ってきた




担任「今日は大事な話がある、もう噂している生徒も居るが正式に紹介する、入ってこい」




「正式に紹介する」…？




私の疑問の答えは文字通り目に見えた




教室の正面へと足を進める女の子…




鞄を前に持ち、細い足、華奢な身体、つややかな髪、綺麗な顔立ちをした、前に見たことある女の子…




デパートで会った子だ…

88話 【美しい転校生と醜い私】→←86話 無一郎編 【ギャップ】

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