【鬼滅の刃】私のクラスは恋愛禁止！【時透無一郎・我妻善逸】「続編」

79話 【天然石のブレスレットと紫の帽子】 ページ31

手に取り間近で見る…キラキラしていて綺麗…




善逸「それが気に入ったの？」




『うん、凄く綺麗…』




善逸「貸して？」




差し出された善逸の手にブレスレットを渡す




善逸「俺が買ってあげる」




『うぇ!?良いよ、自分で買うからっ！』




善逸「駄〜目！買うつもりだったんなら、なおさら俺が買う」




駄目じゃ無いよぉ…結構高いんだよ？




善逸「ちゃんと、綺麗にする石とお皿も買ってあげる」




そう言って善逸はなんの躊躇もなく、一緒に置いておくと天然石のくすみが取れる石と、それらを置くための丸いお皿を手に取った




『流石にそれは駄目だよ！私に買う意味なんてないでしょ!?』




善逸「あるよ、好きだから」




…！




善逸「どれだけ止めても無駄だからね？」




善逸が少し笑いながら、でもまっすぐと私を見た




『……でも、せめて石とお皿は自分で買う…！』




善逸「…うん、分かった」




二人でレジに並び、お会計した




善逸「はい、どーぞ！」




シュル…と善逸が、私の手首にブレスレットをつける




『本当にありがとうね』




善逸「ううん、良く似合ってるよ」




そしてまたデパートを回る




ーーーーー
『あっ此処帽子沢山あるよ、見る？』




善逸「本当だ、見たい」




と言う事で男性ものの服屋の帽子コーナーに入った




キャップやニット帽が沢山ある




善逸「どうしよ…めっちゃ悩む…」




『善逸〜…紫とか似合うと思うよ』




側にある、紫色のキャップを指差す




善逸「紫かぁ〜！買ったことないから新鮮」




『ちょっと被ってみて？』




キャップを手に取って、善逸に渡す




似合ってる…金髪と紫ってやっぱ合う…




『めっちゃ似合ってる…！』




善逸「じゃあこれにしようかな…？Aちゃんが選んでくれたし！」




帽子を外しながら言う善逸に手を伸ばす




『あっじゃあ！』




私は善逸から帽子を取った




『私が買う！さっきブレスレット買ってもらったから…！』




善逸「えっ!?良いよ…！そう言うつもりで買ったわけじゃないし…」




『でも買う！』




人間平等に、時には貸し借りは必要だけど…




善逸は私の折れない意思に、「分かった」と微笑んだ




『ありがとう』と私も微笑み返す




レジでお会計をして、紙袋を善逸に渡す




善逸「ありがとう、大事にするね…！」




私は笑顔で頷いた

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