【stpr】Dark Strawberry Land -２-

＊５０話＊【謎解き】 ページ3

クルクルと回してみると、ひとつのダイヤルに4つの数字があった




【1・2・3・４】




1から4の数字だけ、これを組み合わせれば開くんだよね…？




それぞれのダイヤルの上には、【＊・‪〇・◇・‪✕‬】のマークが彫られていた




数字…？マーク…？




あぁ…駄目だ…




『全っ然分かんない…』




マークの意味も分からないし、箱の周りを見てもなんのヒントも無い




初めて詰んだかも…




こういう時、謎解きとか得意な人が傍に居たらな…




さとみ「困ってる？」




…！




そう声をかけられて思い出した




そうだ、さとみが居た




謎解きが得意かどうかは知らんけど、もしかしたら解いて開けてくれるかも知れない




さとみ「ちょっと貸して？」




『はい』




私はさとみに箱を渡した




ダイヤルをカチカチと回すさとみの顔を見ながら聞いてみた




『さとみって、こういう謎解きみたいなの得意？』




さとみ「まぁね、好きだし得意な方だと思うよ？少なくともDark Strawberry Landでは一番得意」




本当に「少なくとも」だな…




だってDark Strawberry Landにいる人って、案内人6人と幽霊の子供達でしょ？




あっ、でもメイドとか主様よりも頭良いって事？




もしそうならさとみとずっと行動しようかな、謎解きとか全部やって貰うの((




カチカチ…カチカチ…




黙々とダイヤルを回すさとみ




意外と時間かかってる？




『(開かなそうだな…)』と思い、箱に手を伸ばした瞬間




パカッ…




『えっ…』




さとみ「あっ、開いた」




箱の蓋が開き、私とさとみの口も開いた




『す、凄い!!!どうやって解いたの!!?』




あんななんにもヒントが無い謎解きをよく解けたね！本当にさとみは頭が良いんだ…！凄い!!




興奮気味の私とは正反対に、えらく冷静なさとみ




声をかけようとした瞬間…




さとみ「………」




パタンッ




『えっ？』




さとみ「………」




カチカチカチカチ…！




『えぇ!?』




ちょ、ちょちょちょ何してんの!?




私が頭の中でさとみを褒めまくっていたかと思ったら、さとみは箱の蓋を閉じてせっかく解いたダイヤルの謎も戻してしまった




私から見れば、完全に振り出しに戻った箱




さとみ「はいっ」




そして再び私の手元に戻って来た箱




『いや、「はいっ」じゃないじゃん…！』




なんで閉じちゃったの!?

＊５１話＊【解決】→←＊４９話＊【収穫】

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