【stpr】Dark Strawberry Land -２-

＊６７話＊【6人目の案内人】 ページ20

「それだけでいいから」ところんは歩き出す、さっきと違って普通の歩幅で




『…うん……分かった、ありがところん』




ころん「うん、ほら行こ？」




私は頷いてころんに着いて行った




ーーーーー
ころん「じゃ〜ん着きました〜！」




6つ目のアトラクション【空中ブランコ】に到着した




『案内ありがとう』




ころん「ううん、鍵探しファイトっ！」




『うん、頑張る』




差し出してくれた手にハイタッチすると、ころんは「またね〜」と言いながら手を振り見送ってくれた




ーーーーー
6つ目のアトラクション【空中ブランコ】




アンテナみたいな形で、垂れ下がったブランコが傘が開いたみたいに広がって、高速で回る絶叫系のアトラクション




ちなみに私は大好き




けど目の前に見えてきた空中ブランコはめちゃくちゃ大きくて、ボロボロな雰囲気から絶対乗りたくないと思った




ところで…案内人は何処だろ？




「優しくて穏やかな案内人」ってころんが言ってた案内人、何処にいるのかn…




「ごめ〜ん！待たせちゃったね〜!!」




『ぎぃやぁぁ!!!』




「あぁぁぁ!!!ごめぇぇぇん!!!」




私のとても女子とは思えないような絶叫と、私の絶叫に驚いた絶叫が響き渡る




もぉぉ!!吃驚した!!もうほんと…！やめてよぉ…心臓が、心臓が爆発しちゃうから…




横から走ってきたこの男の人、綺麗な紫髪で大変お顔が整ってる




けど私の可愛げのない絶叫のせいか、泣き出しそうな顔で「ごめんね、ほんとにごめん」とあわあわしている




『あっいえ、大丈夫です…ちょっと吃驚しちゃっただけなので…』




「ほんと？平気？あぁ、もりさん初っ端からやっちゃったぁ…」




も、「もりさん」？




「自己紹介するね、俺の名前はななもり。案内人兼空中ブランコの管理人だよ」




「なーくんって呼んでね」と笑顔で差し出された右手に『宜しくなーくん』と握手した




凄く…暖かい…




なーくん「えっと、もう6回目だから俺が何か言う事は無いよね」




『あっうん、色々と探索したい感じかな』




なーくん「うんうん、分かったっ！じゃあまずは〜」




なーくんは少し考えると、操作室であろう個室を指さした




なーくん「定番の操作室から」




『分かった』




確かに定番だよね、なーくんも私の今までの行動を見てるだろうし…




変な話、案内人は自分で探したりしないのかな




「(俺のとこに日記とか鍵あんのかな？)」って…

＊６８話＊【疑問】→←＊６６話＊【歩幅】

• 金　運: ★☆☆☆☆
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