【stpr】Dark Strawberry Land -２-

＊６１話＊【時間厳守】 ページ14

ころん「あぁ〜逃げた〜！照れてるのも可愛いよ〜！」タッタッタッ




あぁもうっ！追いかけっこなんてしてる暇ないのに…！




まぁ、でも…




ちょっと楽しいからいっか…




ーーーーー
『はぁ…もう…やっと着いた…無駄に船の周り、3周くらいしたよ？』




操作室の壁に手を付きながら息を整える




さとみのとこでも息切れしたし…




私、ここに来てから疲れやすくなったのかな…？




でもこれは普通に筋トレ、学校のマラソンと並ぶくらい疲れたよ？




走ってる途中にもう操作室見て場所分かってるのに、ころんから逃げる為に無駄に走って…本当に時間と体力を無駄にした




ころん「Aが逃げるからでしょ？さっさと僕に捕まってればそんなバテること無かったのにさ〜」




「やれやれ…」と最後につきそうな言葉を並べたころんはと言うと、ムカつくまでにピンピンしてる




これが男女の体力量の差…変な所でころんが男の子だと実感したな




『もう何でもいいよ、とにかく操作室入っていい？』




何か言っても言い返されそうだから、今度こそ時間を無駄にしない為に話を進めた




ころんが鍵を開けた扉の先は、もう何回か見た事あるような構造をした部屋




ジェットコースターの操作室に似てる…




適当に椅子の下や、操作パネルの隙間を探るけど、鍵や日記は見当たらなかった




『ないや、次行こ』




ころん「うぇぇ、意外とあっさり」




ポケーッとしていたころんはそそくさと操作室を出て行く私に向かってそう言った




『時間厳守で行く』




ころん「なんで？」




『だって、このDark Strawberry Landに来てから空も暗いし時計は全部壊れてるから、時間を確認できるものが無いんだよ？あんまり鍵探しに時間かけてたら、お母さんが心配する…もう心配してるだろうけど…私は、早く帰りたいの』




ころん「な〜んだ、まだそう言ってんだ」




『……どういう事…？』クルッ




私は操作室の鍵を閉めるころんに振り返った




ころん「『早く帰りたい』とか、僕だってただAを見てただけじゃないよ…ここに居ても、結構楽しんでる時もあったから…ここが好きになったかと思ってさ」




『………』




何も言えなかった




ここが嫌いとも、好きとも言えなくて…




正直、案内人達と過ごしたり話すのはハチャメチャで奇想天外な事もあるけど楽しくない訳では無いし、心から笑えてる




でもさ、それとこれは違うじゃん

＊６２話＊【好きor嫌いor？？】→←＊６０話＊【からかい】

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーカラー

あずきいろ

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す