*48話*【並べられた鍵】 ページ1
私は壁にかけられている鍵たちの前に立った
カートと同じ色のタグがついた鍵が5個並んで居た
1つ分のスペースが空いてるここにはきっと…
チャリン…
『…!?』
さとみ「これをかけてたとこ」
無理やり手に持たされたのは、ピンクのタグがついた鍵だった
やっぱり、ここはさとみのカートの鍵をかける場所なんだ
『(そうか、そうか)』と納得して鍵をさとみに返した
さとみ「…?持ってなくて良いの?」
『うん、別に平気』
鍵の定位置が分かったし、あのカートを運転出来るような運転免許持ってないし
あとさとみってやっぱ、私の考えてる事が分かるエスパーなのかな
知らんけど
そんな事よりも鍵だ
この6つの鍵は分かったでしょ?んで…多分この鍵は操作室の鍵、入ってきた時ここ鍵かかってなかったし
あとは…何個かあるこの鍵たちはなんだろう?
『ねぇねぇさとみ、この辺の鍵とかって何の鍵?』
さとみ「ん?あぁそれね、なんかさ幽霊の子達が俺んとこ持ってくんのよ「お兄ちゃんのでしょ?」って」
幽霊の子達が…一体どこから見つけてくるんだろ…
「「違う」って返す訳にもいかないからさ、取り敢えずそこに置いてんの」と言うさとみの説明を聞きなから、私は鍵を触った
すると指先が少し黒くなった
ついさっき道で拾った鍵みたい
どれもカートの鍵などに比べれば、錆びていたり欠けていたり汚れていたりした
けどどれもこれも、ジェルと見つけたあのアンティーク調の鍵とは大違いだった
『ないのかな〜?絶対ここに鍵とかヒントあると思ったのに、悔しっ…早く帰りたい』
ため息混じりに嘆くと、さとみが興味なさげに「ドンマイ〜」と笑った
結構クセのある笑い方で
『そんな笑わなくったって良いじゃん!そこまで面白いこと言ってないよ!』
さとみ「ごめんごめん、ただマジで早く帰りたいんだなぁ〜って思って」
相変わらず笑いながらさとみはそう言った
帰りたいのは当たり前じゃん!何がおかしいのよ…!
と言おうとしたのを躊躇った
前、るぅとに「帰りたい?」って聞かれた後に「帰れると良いね」と言われた事を思い出したから
さとみにも「どうせ帰れないのにさ」なんて笑いながらでも言われたら…そう思ったら言えなかった
だから私は、ずっと笑ってるさとみを置いて操作室を出た
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りる - 一気読みしてしまいました!ほんとにホラーがしっかりしていて面白くて大好きですっ!体調に気をつけて更新頑張ってください!応援してます! (2022年11月26日 16時) (レス) @page33 id: 54248c7520 (このIDを非表示/違反報告)
真白 - 残りの4つのアトラクションに管理人は居るんですか? (2022年1月9日 23時) (レス) @page33 id: abc99adf9e (このIDを非表示/違反報告)
泡沫(プロフ) - りねこくん…キザなんだから///(( (2021年12月20日 0時) (レス) @page33 id: 7687e77697 (このIDを非表示/違反報告)
ネイジェ - 更新、待ってました!ありがとうございます✨このお話ミステリーも混じってて、物凄い好きです!これからも体調に気を付けながら更新していってください!アリスさんのペースで、ね!楽しみに待ってます! (2021年12月19日 4時) (レス) @page33 id: 09b28cb614 (このIDを非表示/違反報告)
alice rose(プロフ) - バナナくんが尊い!!さん» 更新遅れちゃってごめんなさい…待っていて下さりありがとうございます(●´ω`●) (2021年12月17日 22時) (レス) id: c8598a34f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:alice rose | 作成日時:2021年7月1日 20時